~ 頭を磨くための読書 ~
♦ まだ読まぬ読みたき本の嵩のごと行く手に深緑白神山地 松井多絵子
読書の秋だ。新聞の本の広告はさらに派手になった。本の題名は長いものが多い。
✿ 頭は「本の読み方」で磨かれる(三笠書房)、著者の茂木健一郎は脳学者。
ソニーコンピューター・サイエンス研究所シニアリサーチャー。本の目次を覗いてみる。
◉ これが「自分の頭で考える力」をつける第一歩
◉ 教養のある人こそが強い。
◉ 自分を成長させてくれる本を見つける
◉ 知識を吸収し、人生に活かす技法
◉ 一生使える財産としての厳選10冊
目次で見る限り、特に新しいことを提案しているとは思えない。しかし一生使える本を10冊とは、私は選ぶことができないまま世を去るのだろうか。20数年前からさほど好きではなかった短歌に関わってしまい、歌集を読むことに追われている。読むのが遅い私は常に「まだ読まない本」に囲まれている。以前は大好きだった小説やエッセイも詩集さえも読まなくなりもっぱら歌集。ゆっくり繰り返し読む。そして他の本はほとんど読まず積み上げる、歩きながら読むことはできないのが残念だ。
茂木健一郎先生は広告で 「今読んでいる本が、あなたはどういう人間かを物語る」なんて怖いことを言われる。歌集を読むのに追われてるなどと言いいながら、私がいま秘かに読んでいる本は、、。 やはり言えませんよ。ふふふふ。 10月2日 松井多絵子