・・・ ハルキストの吐息 ・・・
♦ 本箱を狭めていたる長編の 『1Q84』 読みさしのままの 松井多絵子
昨8日夜8時、東京・千駄ヶ谷の鳩森八幡神社の境内には、約50人の熱烈な村上春樹ファンが集まった。でも今年のノーベル文学賞はベラルーシの作家スペトラーナ・アレクシェービッチ(67)が選ばれた。村上春樹はかつて千駄ヶ谷でジャズ喫茶「ピーターキャット」を経営。この地に住みながら1978年から小説を書きはじめた。30歳で群像新人文学賞、その後、「ノルウェイの森」は上下450万部のベストセラーになった。なぜ毎年ノーベル賞を逃すのか。あれこれ書かれているなかから取り上げてみた。
① 作品内容にブレが多い。社会性、論理性、思想性などなど。
② 国外で単発的に行うスピーチがパフォーマンスに見える。
③ ノーベル文学賞としての「民族」「対抗」などのキーワードがない。
④ ”文学としての芸術”が見えてこない。大衆的すぎる。
ノーベル賞は年功序列らしいとも言われる。今年の受賞者は村上より3歳年上だ。ハルキさんは長生きして次々に小説を書けばいいのだ。私の本箱から彼の本は溢れるけれど。。
文芸誌の11月号広告は新人賞の発表が目立つ。
✿ 第47回新潮新人賞 恐竜たちは夏に祈る 高橋有機子
✿ 第39回すばる文学賞 温泉妖精 黒名ひろみ
佳作 地に満ちる 竹林美佳
10月9日 松井多絵子