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ながらみ書房出版社賞の小川佳世子

2016-05-06 10:09:12 | 歌う

         ながらみ書房出版社賞の小川佳世子

 第24回ながらみ書房出版社賞は小川佳世子に決定した。未来短歌会会員、1960年生まれ。同志社大卒、大手前大学大学院で能の研究、1999年未来短歌会入会、岡井隆に師事。3年後に年間未来賞受賞、第一歌集『水は見ていた』にて現代歌人集会賞、

 未来5月号後記に岡井隆は次のように書いている。「第24回ながらみ書房出版社賞は、小川佳世子さんの『ゆきふる』が受賞した。小川さん自身は日本古典文学の研究者であるが、長くいろいろ困難な病気をかかえていて苦労して来られた。わたしなど、小川さんから歌を送られてくるたびに、そえられた私信によりその体調の方を心配してきた。小川さんのお父上は、渡辺一雄といってわたしと同年(1928年生)の企業小説、ノンフィクション作家である。お父上も娘の受賞をみることなく先年亡くなられたと聞いている。わたしの手元に渡辺一雄著『田村高の想い出』があるが「娘 小川佳世子儀格別のご指導を賜り厚く御礼申しあげます」という私信がのこっている。小川さん、おめでとうございます。ほんとうによかったね」。

 受賞した小川佳世子第二歌集✿『ゆきふる』のなかに

    ♦ ゆきふるという名前持つ男の子わたしの奥のお座敷にいる

    5月号未来には近作が掲載されている。

       いつの日も川の水面に光ありどれほど空が疲れていても

       検査予約ばかりしているこれならば早期発見できると言う医師

       とこしえに早期発見繰り返し治療をすると思えばおぼろ

       現状の足弱車よろよろとその他の不具合置きざりのまま

       どこからも離れて騒音聞いている地下鉄の駅を遠く離れて

                             「開花まで」10首より5首抄出

              ※    ※   ※   ※   ※  

 7月1日お茶の水ガー伝パレスの授賞式で、お元気な小川佳世子さんを拝見で
           きますように。      5月6日  松井多絵子  
                      

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