今日の言葉
豪雨災害。ごみの量も想定外。
思い出の品も流された。
2020.7.16朝日新聞夕刊素粒子より
令和二年も半年過ぎ、後半戦に入りました。武漢ウイルスによる新型肺炎で幕が開き、後追いで豪雨、ダブルで甚大な被害をもたらしています。どこまで、拡大するのでしょう。
天候不順で、日照時間も短いために、野菜が高止まり、家計費を圧迫しています。この天候がこのまま続くと、秋の収穫期にも、大きな影響がでそうです。ずいぶん前のことですが、コメが不作で、タイ米を緊急輸入してしのいだことがありました。二の舞になりかねません。また、中国大陸では、バッタの大量襲来により、農作物に多大な影響がでていると報道されています。全世界の天候不順により、人間も動植物も心身共に変調をきたしているようです。昨年までとは、あきらかに状況がかわってきました。食料自給率の低い我が国は、苦境にさらされそうです。
芭蕉の句、「五月雨集めて最上川」、今は、豪雨による最上川の濁流、そんな風情はありません。日本の川は急流、清らかな水に恵まれ、せせらぎで心を和ませてくれます。しかし、想定外の雨量を記録すると悪魔に変身、人々の生活をどん底に落とします。日頃から、災害を想定して、川と仲良くすることが大切です。
「コンクリートから人間へ」掲げた政党が、かってありました。「二番ではダメですか」目をつり上げて、予算をびしびし削減しました。その影響もあり、ダム建設等の治水事業が進まず、被害を最小限に食い止める策を怠ってきたつけがきてしまいました。
コロナと水害で、世界も日本も、経済と社会をずたずたにされました。復興も容易ではありません。「今だけ、かねだけ、自分だけ」から「利他の心」への時代の転換期がきたような気がします。また、自国主義へのいいチャンスです。自分たちの身は自分たちで守る、食料の自給自足が第一歩になります。
東北 土砂災害や洪水厳重警戒 2020年7月28日 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6366743