「天皇即位の儀」に合わせて、「恩赦」が実施され、戦後11回目になります。普段は気にも留めないのですが、どのようなものか。興味がわき、記事を載せました。次のの恩赦はいつになるのか楽しみでもあり、恩赦そのものの意義も問われるのかもしれません。
該当する人55万人、すごい数字です。一つの都市ができる勢いです。健在で働く意欲があれば、外国人実習生は削減できます。とはいえ、刑期途中の人を世間にだすのも考えものです。きちんと「勤め」を終えてから出所するのが筋です。恩赦というものは、政府の人気とりの一つ手段として使われる面もあるように思われます。
世間にでて日常生活を送ることができるようになる人たち、「おめでとうございます」祝福します。
2019年10月18日朝日新聞夕刊より
政府は18日午前の閣議で、天皇陛下が即位を宣言する22日の「即位礼正殿の儀」に合わせ、約55万人に恩赦を実施することを決めた。罰金刑を受け、医師などの資格を制限された人を政令で一律に救済する「復権」が大半だ。刑罰が執行できない一部の重病者についても個別に審査して執行を免除する。罪をなかったことにする大赦や刑罰を軽くする減刑は行わない。
恩赦とは
行政権によって例外的に司法が決めた刑罰権を消滅させたり、判決などを変更したりする制度。憲法に基づき、内閣が決めて天皇が国事行為として行う。
効力の大きい順に①対象となる罪を定め有罪判決や起訴を取り消す大赦②対象者を1人ずつ審査し有罪判決を無効とする特赦③減刑④刑の執行の免除⑤復権――の5種類がある。
政府が一律に救済する恩赦は①③⑤が実施でき、個人の反省状況などを元に当否を判断する個別恩赦は②~⑤ができる。個別恩赦は政府が一定の基準や期間を定めて行う「特別基準恩赦」のほか、年間を通じ実施している「常時恩赦がある。
現行憲法下で行われた恩赦
1947年11月 約5000人
終戦と日本国憲法公布時の恩赦の修正
1952年4月 約100万人
サンフランシスコ条約発効
1952年11月 約3500人
上皇さま立太子の礼
1956年12月 約72.000人
国際連合加盟
1959年4月 約4万9000人
上皇さま結婚
1968年11月 約1900万人
明治100年記念
1972年5月 約650万人
沖縄本土復帰
1989年2月 約1017万人
昭和天皇大喪の礼
1990年11月 約250万人
上皇さま天皇即位の礼
1993年6月 約1300人
天皇陛下結婚
2019 年10月 約55万人
天皇陛下即位の礼