ちょっと前に車で小田原まで行ってきました。西湘バイパスを飛ばすのは気持ちいいですね。その前は、用事は忘れたけれど日本の大動脈「東名高速道路」も走りました。
先日は大磯まで、遠来のお客様をお連れしてランチを頂き、国道一号線を走らせて当地平塚まで戻ったのです。そこでずっと気になっていたのが「工事中」。幹線道路を走ると必ずどこかしらで道路工事に出くわすのであります。
まだあります。ワタシの家からすぐ、ワタシの隠れ家が面するのが国道129号線、これがワタシ達夫婦の生活道路であり、ゴルフ場までの必須の経路でもあります。ここが数日前からワタシの仕事場の真ん前の場所で何やら片側1車線を規制して工事が始まりました。もう1ブロック隔てたそばの地方道でも数週間前から工事中で、警備のオジサンが旗を振って車を誘導しています。
一体何が起きているのか?ここ数か月で道路を毀損したり修復が必要な災害がありましたか?。湘南エリアだけに起きている怪現象あるいは「偶然」なのでしょうか?何の工事を行ってるのかすら判然としません。
随分前からよく言われることの一つが、期末が近づくと「公共工事・道路工事」が増える、という現象で、ほとんどの方はそれが役所の「予算」を消化するための緊急工事だと知っています。期初に概算要求で公共工事の予算を確保するのが、国・県・地方公共団体共通の役人の仕事であります。実際に予定があろうが無かろうが優先度や必要性などを考慮せず、とにかく前年並みかそれ以上の予算を計上するのです。
もし、それを使い切らずに残したら、翌年は実績に合わせて予算を減額されるのを恐れるのです。公共工事は日本の「利権」のトップに君臨します。下手すると数千億円という巨額なお金が、裏も表も動くのです。これを受注するためにゼネコンなどは最優先で議員や役人にアタック・アプローチいたします。よく言われる接待攻勢もあります。そこに、「工作費」が存在し、民間から公共の関係者に配られるというのは誰でも知っていて、でも社会問題にはなりません。あのジャニーズ事件と同じなんですね。
今、盛んに取りざたされている2025「大阪万博」問題もその象徴であります。国民の生活が困窮し、増税が当たり前になり、汚染水問題・円安・オイル高など問題山積なのに、なんで万博に数千億円のお金を投じるの?という単純な疑問であります。
不要不急の出費で、なおかつその金額が妥当なのかさえ曖昧模糊の中で、予算の執行に躍起になっているとしか思えません。どこかのトンネルがコンクリート壁の厚み最低30㎝が必要として、工事計画を策定したのに、進捗を全くチェックしないまま手抜き工事を見逃したそうであります。照明工事をしていた別の業者が天井のコンクリートに穴を空けたら、ずっとコンクリートで詰まっているはずの壁が数センチしかなかった、と報道されています。
では、何故期末でないこの時期に盛んに道路工事が行われているか?
それは想像ですが、国の政府と国交省・財務省が前倒しで執行を強制しているのではないか、であります。
岸田内閣になって、すでに実施した実質的な増税は以下のとおりであります
・インボイス制度導入 ・酒税改正 ・車検手数料の値上げ ・国防費増税(現状は保留)
さらに今後予定している(検討中とはぐらかしてはいますが)国民の実質的な負担増はこんなところであります
- 森林環境税
- 生前贈与加算期間の延長
- 法人税の増税
- 所得税の増税
- たばこ税の増税
- 消費税の5%増税
- 退職金所得控除の見直し・配偶者控除の見直し・扶養控除の見直し
- 道路利用税
- 炭素税
- 通勤手当税
- 社宅税
- 厚生年金支給減額
- 国民健康保険料の上限引き上げ
- 雇用保険率の引き上げ
- 国民年金納付期間を延長
- 介護保険料の見直し
これらをやろうとしたら、無茶苦茶な政権支持率低下となりました。国民もそうそう馬鹿ではありません。これは、岸田一人ではなく、この数十年続いた自民党(独裁)政治にNOをつきつけて来た、と判じるべき現象だと思います。
そこで焦った内閣や役人は、予算をどんどん使って、国庫に金が無いので追加負担をお願いします、とやるつもりなのです。また、どんどん建設関係の労務問題で人集めが難しくなっているので、期末まで引っ張ったら工事が間に合わない、だから今のうちにやれるだけやれ、と指示されているとしか思えないのです。
ワタシは、今、極力車を使わないようにしております。ガソリン代が高くなるからです。工事による道路の渋滞までは我慢できるかもしれません。しかし、これ以上国民から奪ったら、本当に日本は滅びの道に突き進む、そんな心配しか出てこないのです。
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