今年の夏ほど異常気象を体感した年はなかった。
こんな年が毎年続くようでは、一体この先どうなるのだろうかと心配だ。
それでもようやく秋の気配が感じられる。
アカシヤのなみきにポプラに秋の風 吹くがかなしと日記(にき)に残れり 石川啄木
つりばな
今年の北海道の夏は、亜寒帯から亜熱帯へ。
温暖多雨からゲリラ豪雨へ、何とも味気ない。
これからは暑さに強い花を探さねば。
昨日は花屋さんで元気そうな花を買ってきた。
ヒャクニチソウ(ジニア)
宿根ひまわりとペチュニア
十団子(とおだご)も小粒になりぬ秋の風 森川許六
宇津谷峠の茶店で売る名物もちかごろは世知辛く小粒になった。
どの時代でも考えることは一緒のようだ。
芭蕉はこの句を「しをり」ありと評価した。
世知辛さを憤慨しても句にはならない。一種、いなした風情を「しをり」と考えたのだろう。
薔薇(ピース)
今年のピースはやや元気がない。暑さのせいだろうか?
それとも世界が反対の方向に進んでいるからか?