東京都杉並区長選は20日開票され、無所属新人で公共政策研究者の岸本聡子さん(47歳)ー立民、共産、れいわ、社民推薦が、4選を目指した無所属現職の田中良(自民、公明が応援)さんらを破り、初当選を果たした。
4選を目指す現職にわずか2か月前に立候補した新人が普通は勝てない。
なにが起こったのだろうか?
※女性が頑張った選挙だった。(岸本聡子氏談)
政治と言えば大上段に振りかぶり経済政策や軍事外交政策などのうわっすべりの議論がまかり通る。
今回の区長選は「生活者の目線」からの主張があったからではないか。
住民のために区政をしたいという思いが伝わったのだと思う。
児童館の廃止に反対し道路拡幅計画の見直しを公約に掲げた。
そのような主張に手弁当で女性たちが応援したのだろう。
※現職に対抗軸を示して挑戦したから。
与野党相乗りの選挙ほどつまらない物はない。
今度の参院選でも野党の皮をかぶって実際は水面下で与党につながっている野党がいる。
(日本維新の会と国民民主党)
このようなことがまかり通れば、まさに1930年代の大政翼賛会への危険な道のりだ。
※田中区長の多選による驕り
田中区長は都の緊急事態宣言中の昨夏、群馬県のゴルフ場に公用車で出張して批判された。
区内の道路拡張計画や児童館廃止・機能移転計画では反対する区民の声を「話し合いも結構だがきめるのは区長」と切り捨てた。
今回投票率が前回を5ポイント以上、前々回を10ポイント近く上回った。
(もっとも投票率37.52%だから低いが)
投票へ行く人が増えれば政治は変えられるということだ。
岸本さんと毎日のように街宣した立民の吉田晴美衆院議員、
「自分の一票で政治は変えられると知った区民が再び力を発揮した」