自民党総裁選で1か月近く電波ジャックした割には岸田内閣の支持率は上がらなかった。
毎日新聞が49%、朝日新聞は45%だ。
安部・麻生・甘利の3Aがベンチで操る「リモコン内閣」がバレバレ。
小石河連合(小泉進次郎、石破茂、河野太郎)を切り捨てた作戦は、まともな自民支持層をしらけさせた。
岸田首相にここまでする気持ちはなかったと思うが、安倍・麻生の憎悪が半端ではない。
自民党員の4割以上が支持した河野太郎を閑職に追いやったことに対する反発であろう。
高市早苗を推すことによって確かに自民党の右側の層は戻ってきたのだが、温和な保守層が離れていく兆しが感じられる。
それは、今まで黙って自民党を支持してきた中小・零細経営の「おじちゃん・おばちゃん」たちがコロナ過で苦しんでいる。
その苦しみに対しあたたかい手が差し伸べられていない。
今度の衆院選の最大の争点は、「新自由主義からの脱出」などと大上段に振りかぶることではない。
過去30年間に低下してしまった実質給与の底上げと、コロナ過で困窮している人たちに手を差し伸べることだ。
(今まで野党連合が主張して来たことだが)
コロナの制圧と生活水準の引き上げをどうするか?
それをできるのは与党なのか野党連合なのか、有権者の確かな目が求められている。