日本が財政赤字を垂れ流しても、それなりに円の価格を100円前後を維持して来た。
それは貿易が黒字で、尚且つ海外に持つ資産からの収益が大幅にあったからだ。
ところが石油や天然ガスなどのエネルギー価格高騰と海外に工場を移転させた結果、1年以上貿易収支は赤字が続いている。
先日洗濯機が壊れて大型電気店に買いに行ったら欠品がほとんど。
なぜかと聞いたら、中国のコロナ過で生産が止まっているとのことだった。
このような貿易収支の赤字転換に目をつむって、異次元の金融緩和を無意味に続けている黒田日銀総裁は本当に意固地だ。
意固地と言うレベルで済めばよいが日本の国力が日々衰退を続けている。
「安いニッポン」で本当に良いのか?
土地も技術もそして人材も買いたたかれて「日没する国」になりかねない。
聖徳太子も草葉の陰で泣いているだろう。
鈴木財務大臣はこの円安に大きな危機感を持っているようだが如何せんパワー不足。
為替介入(ドルを売って円を買う)を示唆したような発言をするが、マーケットの反応は鈍い。
「やるときは間髪を入れず瞬時に行う」と発言するが、残念なことにご自分の髪の毛があまり無い。
もっとも、このことわざの意味から考えると髪の毛がないほうが効果はあるのかもしれない。
安倍政権以降、国民生活を犠牲にして大手企業を甘やかしすぎた。
内部留保500兆円などと言うのはため込みすぎ。
日銀は、「異次元金融緩和」を転換して金利引き上げの方向性を示唆すべきだ。
黒田総裁はスーパーに買い物に行ったこともないというから、物価高騰による庶民の苦労などはご存じあるまい。
サンマ一匹いくらするか聞いてみたいものだ。