経済界を取り仕切っているのは「経団連」で、関西には「関経連」がある。
今の経団連の会長は住友化学会長の十倉雅和氏だ。
9月に少子化対策や社会保障財源として何が必要か問われて、
「消費税の増税から逃げてはいけない」と発言した。
国民が物価高騰で苦しんでいる時に言うべき言葉かとネットでは大ブーイングが起こった。
関経連の会長は住友電気工業の会長の松本正義氏だが、
「PB早期達成のためには消費税率18%程度への引き上げが必要」と提言。
PB(プライマリーバランス)ーー財政の収支均衡
これらの発言を聞いていると、
経済界の指導者たちに「国家・国民と共に歩む」という視点が決定的に欠けている。
輸出企業にとって消費税の増税などは痛くもかゆくもない。
かえってプラスだろう。
彼らの目は株主の方しか向いていない。
だから社員の給与も十分上げず、下請けに対しても絞るだけ絞ろうとする。
そして内部留保の額は500兆円以上になっている。
私が経団連の会長として評価しているのは、1974(昭和49年)から2期6年務めた土光敏夫氏だ。
第一次石油ショック後の日本経済の安定化に尽力した。
謹厳実直な人柄と余人を許さない抜群の実行力と共に、
質素な生活で「メザシの土光さん」と親しまれた。
どこかの国の宰相や財界奥の院の会長のように毎夜?会食などはしないのだ。
通勤もバスや電車で通った。
土光語録
知恵を出せ、それが出来ぬ者は汗をかけ、それが出来ぬ者は去れ!