行雲流水の如くに

日本経済の最後のよりどころは何か?ーー今は大丈夫だが

身も蓋もない話だが、日本は世界の中でNO1の金満国家であるということが回答である。

金持ち喧嘩せずというがその通りだ。喧嘩してプラスになることは何もない。

米中で貿易戦争などをしてもらっては困るのだ。

淡々と世界中が商売に徹してもらうことが一番なのだ。

 

2019年度の日本の経常収支は、20兆597億円の黒字である。

黒字の大部分は世界中に融資や投資をして得た配当や利子である。

日本国政府が差配した結果か、というとそんなことはない。

個人がコツコツとためた預貯金や、企業が稼いだカネが積みあがって、このような結果になっている。

 

安倍政権の無能・無策でコロナ過が収まる兆しがない中で、円高傾向になっているのは上記の理由による。

経常収支が黒字であるうちは、莫大な財政赤字を抱える政府が債務不履行(デフォルト)に陥る可能性は低い。

ただ懸念材料はある。

かっては恒常的に黒字を出していた貿易収支が、トントンか赤字を出したりしている。

どこに問題があるのか、コロナ過を契機に徹底的に問題点を洗い出すべきだ。

 

今回のコロナ過ではっきりしたことが一つある。

デジタル化の遅れである。

未だにファックスで、厚生省と保健所がやりとりしているなどは、昭和40年代のイメージだ。

 

コロナ過でここまで追い詰められているのに、安倍政権は未だに先送り不決断の政治でやり過ごそうとしている。

今さえよければ、自分さえよければという考えであるのならばもう必要ない。

それこそ不要不急の政治家だ。

 

これからの日本の行く末を、大きな構想力で描ける政治家や経営者が出てくることを期待したい。


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