出産レポートⅤ

2006-09-05 20:59:14 | 出産
【8月29日】

《午後6時30分》

唸りながら助産院に到着。
中に入っていくと、、、あれ?あれっ??誰もいないよっっ?!

助産院なので、常に受付に人がいるとは限らないんです
でも今から行きますって言ってあるのにっっ

「すいませ~ん・・・」と声をかけること数回。
奥から助産婦さんが出てきました。
陣痛中の妊婦からすると、腹立たしいほどゆとりのある動きです。(←ただの八つ当たりですね

まず診察台に行きました。
心の中では「そんなとこで横になってる場合じゃないよっ」と突っ込むのですが、とりあえず言われた通りに。
その時ちょうど陣痛の波が来たのですが、「あー、今来たねー」と言いながら助産婦さんが腰をさすると、な、なんて楽になるんでしょう

一人では、声を出してうめくことしかできなかったのに!
さすがプロ!と思いました

赤ちゃんの心音を確認した後、さすがにそんな悠長なこと言ってる段階じゃないと分かったのか、すぐ出産する部屋に移動しました。

助産院です。分娩台はないんです。
畳の部屋で、時代劇に出てくるような一本の綱が天井から伸びています。
その部屋で皆出産

でーっかいクッションが用意されて、そこに上半身を乗っけて四つん這いになります。
その姿勢でひたすら陣痛を乗り切ります。
助産婦さんの腰さすりにプロの技を感じながら、これからどれくらいかかるのだろう・・・と不安でいっぱい。

結局旦那はどうしたかというと、母に呼びに行ってもらいました。
自宅にいるはずだし、助産院からは遠くないので(ただ、母は助産院⇔自宅の道を知らないですが)。

「旦那さんはどうしたの?」助産婦さんの問いに「ケンカしちゃったんです」。
「ケンカして産気づいちゃった??」と笑う助産婦さん。
笑い事じゃないよ~
「間に合わなかったら一人で産んでもいいですか?」と尋ねると、「そりゃ産むしかないわよ~」。
そりゃそうよね

お母さんてすごいな、と思いました。
この痛さを耐えて自分を産んだんだと思ったら、まさに尊敬に値する。
まひろは姉がいるので第二子。
ありえない・・・と思いました

陣痛の様子を見て、「2分間隔だね」と助産婦さん。
そこで「さ、じゃあお産の準備だ」とそれっぽい白い服を着始める。

今までのは、今までの痛みは何だったの~

出産レポートⅣ

2006-09-05 16:57:21 | 出産
【8月29日】

《午後6時》

タクシーが到着。
靴なんて履いてる余裕ないので、踵をつぶして突っ掛け状態で出て行きました。
あまりの痛さに「無痛分娩にしておけば良かった・・・」とチラッと思いました。

でも無痛分娩でも陣痛の時は麻酔かけないんですよね。
だったら同じか・・・と考えながらタクシーに乗り込みます。

タクシーの中でも、「うぅー、うぅー、うぅー」と唸らずにはいられない。
運転手さんに気を遣う余裕なんてあるわけない!
そこで母が一言「女はここで後悔するのよね。なんで産むことにしたんだろう、って」。
おぉぉぉぉぉお!超ナットク
出産なんてやめときゃ良かった・・・とホントに後悔
同時に、二度と妊娠&出産なんかするもんか、と思いました。

そして助産院に到着。
午後6時半。

「あ!バナナ忘れたわ!」と言う母(←汗)にタクシーの精算を任せて車を降りたまひろ。
助けを求めるように助産院に入っていくと、、、

誰もいないジャン

出産レポートⅢ

2006-09-05 16:43:52 | 出産
【8月29日】

《午後5時40分》

どぉぉーーーしよう・・・
まさかこんなに早く5分刻みになるとは思っていなかった・・・。
もしかして、ちょっと待ってればまた10分刻みに戻るのかも??
なんて考えながら、入院バッグに入れてなかった洗面用具などを集めに行きます。
そんなことしてるうちにも痛みは強さを増していきました。
「んー、んー、んー!」と声を出さずにはいられない。
しかも、これ絶対5分以内に痛みがきてる

助産院に電話しようか、、、相談できる母も留守だし、手遅れになったら困るし。。
と、とりあえず電話っ!

汗だらだらになりながら電話をかけました。
助産婦さんは慣れたもので、「そこからだったら近いから、3分刻みになってから来ればいいわ」とけろっと言われました。
まひろ「いや、もう5分切ってるん・・・です・・・けど・・・っ」
助産婦「あー、その話し方は結構キテるね。じゃぁとりあえずいらっしゃい」

あぁ、タクシー呼ばなきゃっ!電話する声も震えてしまう。
靴下もまだ履いてないよっ!痛みで立ってられないほどなのに
戸締りなんてしてられない

無意味だと分かっているのに「痛いよ、痛いょ・・・」とお腹に話し掛けたりして、とにかく一人なのが心細かった。
どうしようもない痛みと、一人でお産をすることが不安で仕方なくて。

気持ち悪いくらい汗を流しながらタクシーを待っていると、母が帰ってきたぁぁぁーーーー
母に?神様に?感謝した瞬間でした・・・

この時午後6時。。

出産レポートⅡ

2006-09-05 16:22:15 | 出産
【8月29日】

さぁて、家に一人で留守番、、、何しよう??
今夜辺りに出産かも、って時に一体何をしていればいいのか??
ひたすら陣痛を待つのも落ち着かないし、手芸を始めたら仕上がらなそうだし、、、そうだわ、ニードルフェルトしよう!
あれなら途中で終わっても産後にちょこちょこ続きができるし、動く必要もないし、作業中は集中できる。
と思って作り始めたのが画像のチェリータルト。

そしてこの前後に旦那とメールでケンカをし、携帯の電源を切られてしまって連絡ができなくなりました。
ただ、「今夜あたりかも」と知らせてはいたんですが。。

ちくちくとタルトを作っていると、強い痛みがお腹~全身に走るように。
身を縮めて、じっとしてればすぐにおさまるんですが、電気が走ったような痺れるような痛みでした。
時計を見ると午後5時過ぎ。
10分ごとにやってくる痛みで、「あ、陣痛だ」と思いました。

そこでまひろは何をしたかというと、、、何もしませんでした

分娩時間って、10分刻みの陣痛がきてからのことをいうんですよね?
よく一晩かかった、とか、三日三晩苦しんだ、とか言うじゃないですか。
なので、10分刻みの陣痛が長く続くものと思い込んでいたんです。
これが夜中まで続くのかなぁ・・・なんて思いながら、我慢してチェリータルト作ってました

10分刻みで痛みが走るので、動揺してニードルで指をブスブス刺しつつ、出掛けに母が言った「もし留守中に助産院に行くことになったら・・・」を思い返していました。
なんとなーく嫌な予感がしたので、旦那に連絡を入れようとするもののやっぱりつながらない。
で、痛みはだんだん強くなってきて、気付くと5分刻み。
え?まさか、ね・・・

午後5時40分頃でした・・・。