198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

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71位は「ワタリ」/ 白土三平作品登場

2009-10-21 02:42:57 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
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『編集者が選ぶ少年週刊誌40年マンガランキング100』
71位は、『ワタリ』白土三平。
画像は、
特撮ファンが選んだオリジナル音源による
『TV映画特撮オリジナル・セレクト40』
キングレコード1979より『大忍術映画ワタリ』。

『週刊少年マガジン』(講談社)
(1965年)
マガジンのグラビアでも忍者特集が全盛期だった頃の作品

小学館全4巻
『日経トレンディ』
1998年5月号(日経ホーム出版社)より。


ワタリ

作詞/たなかゆきを
作曲/小川寛興
歌/佐々木新一



ワタリ ワタリ ワタリ ワタリ
影だオボロだ 疾風だ雲だ斧だ死巻だ 手裏剣だ
どこで生まれて どこから来たか
誰も知らない 少年忍者
ワタリ ワタリ ワタリ ワタリ




ワタリ ワタリ ワタリ ワタリ
敵だ味方だ 掟だ謎だ
鬼だ怒りだ 裏切りだ
辛い修業も 小さな胸に
秘めてはげむは 正義の夢か
ワタリ ワタリ ワタリ




ワタリ ワタリ ワタリ ワタリ
風だ嵐だ 勇気だ知恵だ
鳥だ炎だ 変り身だ
赤い夕陽の 荒野の果てを
明日もひとりで 旅行くこころ
ワタリ ワタリ ワタリ ワタリ・・・


ワタリマーチ

作詞/たなかゆきを
作曲/小川寛興
歌/佐々木新一、キング合唱団




ピイヒャラ ピイヒャラ 笛がなる
あれはワタリの 吹く横笛さ
みんな集まれ 手と手をつなごう
心のやさしい 人達が
いつも平和で 暮らせるように
祈る笛だよ
ピイヒャララ ピイヒャララ




ドンドコ ドンドコ 桶がなる
太鼓がわりに 叩いた桶さ
みんな踊ろよ
手と手をつなごう
忍者の掟は きびしいが
たまにゃ底ぬけ
笑って踊ろ
そうだ輪になれ
ドンドコドン ドンドコドン




エンヤラ エンヤラ 唄が出る
あれは下忍の 夢呼ぶ唄さ
みんなおいでよ 手と手をつなごう
お頭様など 恐れるな
やがて正義の 勝つその朝が
きっと来るンだ
エンヤラヤ エンヤラヤ


公開日:1966.7.21(併映・「サイボーグ009」)

製作:東映京都
出演者:ワタリ=金子吉延、爺=牧 冬吉、百地三太夫=内田朝雄、音羽の城戸=大友柳太郎、新堂の小次郎=村井国夫、ツユキ=本間千代子

原作:白土三平

脚本:伊上 勝、西村俊一

監督:船床定男

特撮監督:倉田準二

協力:東映動画

音楽:小川寛興

アニメーションと特撮を融合させて描く大スケールの忍術映画。
天正年間、忍者の国伊賀の里では、百地三太夫を頭とする百地党と、藤林長門を首領とする藤林組とが勢力を争っていた。
伊賀には下忍養成所があり、他国から幼い子供をさらってきては、次々に一人前の忍者に養成、補充していた。
爺と一緒に百地党に入った少年忍者ワタリは、その天才的な術で三太夫や大頭音羽の城戸を驚かし、彼等や伊賀崎六人衆と壮烈な忍術合戦を展開していくのだ。

以上、
『TV映画特撮オリジナル・セレクト40』より


現在、単行本は、小学館文庫コミック版より全4巻が発売されている。
当時、大人気だった白土三平原作の初の実写映画化作品。
その完成試写会の席にて、自らの原作の世界観を大幅に変えられてしまったことに腹を立てた白土三平先生は、試写会が終わるや否や席を蹴って出て行ってしまったという。
白土三平先生のファンでもあった主演の金子吉延さんは、白土先生に逢って挨拶が出来るのをとても楽しみにしていたのだが・・・。
そのためか、アニメ作品『風のフジ丸』など、白土三平原作を独占的に手掛けていた東映との関係は、ご破算となり、この後、白土三平作品は、エイケンの名プロデューサー鷺巣政安氏により手掛けられていく。
『サスケ』、『カムイ外伝』などの名作アニメ誕生の陰には、このようなエピソードが隠されていたのだ。
一方、『ワタリ』の実写版によるテレビシリーズを考えていた東映は、平山亨プロデュースにより、金子吉延、牧冬吉コンビを横山光輝原作『仮面の忍者赤影』に出演させることによって再度、世に送り出す。
週刊少年サンデー誌上の『飛騨の赤影』は、テレビ放映に併せて『仮面の忍者赤影』と改題する。
原作の単行本は、全3巻と短めであり、テレビ放映終了後の1970年に秋田書店よりサンデーコミックスとしてまとめられている。
原作の青影は、テレビのような少年忍者ではないのは、このためなのかも知れない。
以上の話しは、金子吉延さん、平山亨さん、鷺巣政安さんから直接聞いた話しを私なりにまとめてみたものである。
後年、『仮面の忍者赤影』は、アニメ化もされているし、『レッド・シャドウ赤影』として映画化もされているのでご存知の人も多いことだろう。
『仮面の忍者赤影』に関しては、私の大好きな作品なので、改めて紹介したいと思う。
コメント
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