ゲームソフトの週間販売本数を追いかける記事の第3回。
→コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
ゴールデンウィーク明けで発売されるタイトルが少ない中、新作で首位になったのは
「涼宮ハルヒの追想」(PS3版1.9万本、PSP版1.5万本)。
今さら説明の必要もない人気ラノベ原作のゲームだけど、
ここで、これまでゲーム化されたタイトルの初週販売本数を見てみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/50/63a2998d2112ab3b364ad6aa92a7e880.png)
※「追想」のみメディアクリエイトデータ、他はファミ通データ
プラットフォームからの視点で見ると、バンダイ系で発売された初期のPSPやPS2は強かったものの
ハードのユーザー層のミスマッチのためか、角川書店やセガから出たWii・DS版は振るわず。
今回は久々のPS系ハードで流通の期待はかなり高かったものの、ハルヒゲームの需要は
すでに消費され縮小していたためか、かなりだぶついている様子。
●原作は空前の人気、しかしゲームは・・
原作やアニメの盛り上がりがすべてなんじゃないか? って思うかもしれないけど、
一発目のPSP版はアニメの1期が終了してから1年半後に出たにも関わらず好調だったのに対し
(その後のPS2版はさらに好調)、アニメ2期直前に出たWii版や、2期中に出たDS版はぱっとしません。
そして今作「追想」は、ゲーム発売の3日後には、4年ぶりの原作「驚愕」が
ラノベ最高となる初版51万部を記録しています。
角川グループの全面バックアップも奏功した模様。
ハルヒ人気は今もない高いのに、なぜゲームは奮わないのか。
これはキャラゲー全般に言えることなんだけど、初めは「人気作品のゲーム化」として売れるんだけど
何作か出すと、「すでにあるシリーズの続編」として見られ、前作の満足度が続編の売り上げに影響してしまう。
キャラゲーがすべてダメだとか言ってるんではなくて、原作の人気が超越してればしているほど
どうしてもゲームとの差が大きくなってしまう。
カリスマの原作でカリスマのゲーム化なんて組み合わせは、そうはないだろう。
●勢いを増す「PS3版」
今回のランキングで、見逃せないのが「PS3版のほうが売れている」という点。
マニアはテレビの大画面がいい、なんてことも想像できるけど
数字だけみれば、過去に実績があるのはPSP版だし、ハードの普及台数もまったく違う。
PS3とPSP(を含む)のマルチとして、思い浮かぶのが「プロ野球スピリッツ」。
このシリーズの初週販売本数の推移を見てみよう。
ゲームの性質はまったく違うんだけど、あんまり例がないんよねえ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/64/1fa6ebbd467c0fb670c5ad2034c9e72e.png)
※ファミ通データ
見て分かる通り、PS3版の伸びが著しいです。
初週はPS3版が上でも、最終的にはPSP版の売り上げが上になるんだけど
初週指名買いのコアユーザーの需要をPS3版が吸収していると言えそう。
プロ野球スピリッツは元々PS2のシリーズで、PS2版の需要をPS3版が吸収しているっていえば
それまでなんだけど、PS3の普及台数(約650万台)がまだPS2の3分の1程度
ということを考えると大健闘。
今回のハルヒを見ても分かるとおり、初週指名買いのコアユーザーをターゲットにしたソフトは
軸足をPSPからPS3に移してもいいときかもしれないし
PS3版単独での発売となるスパロボOGにも期待が持てそうだ。
【関連記事】
・【週間ゲーム販売本数】立ち上がりにつまづいた3DS、現状と対策は?(2011年5月2日~5月8日)
・【週間ゲーム販売本数】最後の約束の物語、エルシャダイ、パタポン3(2011年4月25日~5月1日)
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「涼宮ハルヒの追想」(PS3版1.9万本、PSP版1.5万本)。
今さら説明の必要もない人気ラノベ原作のゲームだけど、
ここで、これまでゲーム化されたタイトルの初週販売本数を見てみよう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/50/63a2998d2112ab3b364ad6aa92a7e880.png)
※「追想」のみメディアクリエイトデータ、他はファミ通データ
プラットフォームからの視点で見ると、バンダイ系で発売された初期のPSPやPS2は強かったものの
ハードのユーザー層のミスマッチのためか、角川書店やセガから出たWii・DS版は振るわず。
今回は久々のPS系ハードで流通の期待はかなり高かったものの、ハルヒゲームの需要は
すでに消費され縮小していたためか、かなりだぶついている様子。
●原作は空前の人気、しかしゲームは・・
原作やアニメの盛り上がりがすべてなんじゃないか? って思うかもしれないけど、
一発目のPSP版はアニメの1期が終了してから1年半後に出たにも関わらず好調だったのに対し
(その後のPS2版はさらに好調)、アニメ2期直前に出たWii版や、2期中に出たDS版はぱっとしません。
そして今作「追想」は、ゲーム発売の3日後には、4年ぶりの原作「驚愕」が
ラノベ最高となる初版51万部を記録しています。
角川グループの全面バックアップも奏功した模様。
ハルヒ人気は今もない高いのに、なぜゲームは奮わないのか。
これはキャラゲー全般に言えることなんだけど、初めは「人気作品のゲーム化」として売れるんだけど
何作か出すと、「すでにあるシリーズの続編」として見られ、前作の満足度が続編の売り上げに影響してしまう。
キャラゲーがすべてダメだとか言ってるんではなくて、原作の人気が超越してればしているほど
どうしてもゲームとの差が大きくなってしまう。
カリスマの原作でカリスマのゲーム化なんて組み合わせは、そうはないだろう。
●勢いを増す「PS3版」
今回のランキングで、見逃せないのが「PS3版のほうが売れている」という点。
マニアはテレビの大画面がいい、なんてことも想像できるけど
数字だけみれば、過去に実績があるのはPSP版だし、ハードの普及台数もまったく違う。
PS3とPSP(を含む)のマルチとして、思い浮かぶのが「プロ野球スピリッツ」。
このシリーズの初週販売本数の推移を見てみよう。
ゲームの性質はまったく違うんだけど、あんまり例がないんよねえ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/64/1fa6ebbd467c0fb670c5ad2034c9e72e.png)
※ファミ通データ
見て分かる通り、PS3版の伸びが著しいです。
初週はPS3版が上でも、最終的にはPSP版の売り上げが上になるんだけど
初週指名買いのコアユーザーの需要をPS3版が吸収していると言えそう。
プロ野球スピリッツは元々PS2のシリーズで、PS2版の需要をPS3版が吸収しているっていえば
それまでなんだけど、PS3の普及台数(約650万台)がまだPS2の3分の1程度
ということを考えると大健闘。
今回のハルヒを見ても分かるとおり、初週指名買いのコアユーザーをターゲットにしたソフトは
軸足をPSPからPS3に移してもいいときかもしれないし
PS3版単独での発売となるスパロボOGにも期待が持てそうだ。
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