11/12 土曜の朝 イワツバメを拾った 鳥の能力
土曜の朝は朝市がたつ。パリの話ね。
食料を買いに行った。
そこでイワツバメが地面に横たわっていたのを見た。
まだ生きていた。
私は手で直接触れないように、何かでくるむようにして
その子を拾った。
手で触れないのは鳥が嫌がるから。
窓辺で間違って雀の1羽が私の手に降りそうになった。
その子はワ、気持ち悪いって言って逃げた。
買い物は横において、スーパーで小さい箱をもらって
自宅に戻った。
それから獣医を探してそこら中に電話をかけた。
鳥の保護関係にも電話したけど、
誰も手をかしてくれなかった。
鳥の病気というか、治療はまだ未知の世界。
昼になって、食べ物を買ってこなかったので
近所のレストランに食事に行った。
レストランの奥さんにイワツバメの話をして
生の牛肉を少々もらった。
それを小さく刻んで、鳥の口許にもって行ったけど食べなかった。
綿棒に水を含ませて、もって行ったらガツガツ飲んだ。
やがて夜。
ダンボールをベッドの横において、電気をつけたまま寝た。
時々その子がバタバタする。
私は、大丈夫だよ、ネンネ ってその子に言った。
その子は静かに寝た。
起きていようとしたけど、知らないうちに眠っていた。
朝、ハッとして目が覚めて見たら
あの子は逝ってしまっていた。
ここからが本題、鳥の能力の話。
それから1年経った夏、私のアパートの窓の前を
イワツバメの一群れが飛んだ。
ここもブログに書いたけど、
その説はあの子がお世話になりまして
の挨拶だった。
瀕死のあの子はテレパシーで自分の居場所、自分がもう飛べなくて
私がケアしていること、等々を伝えたのだ。
私はすごく驚いた。
この鳥、日本にいない。
鳥は無言だけど、音を出さないけどの意味
ちゃんとしゃべる。
ある日、中庭をおっちゃん雀と階段に住んでいた鳩が歩いていた。
肩を並べてゆっくりした歩調で。
何か話し合っていると私は思った。
この鳩のことも書いた。
覚えている? 娘を強姦したフラチな男親。
人間はこの能力が鳥ほど発達していない。
ある朝、雀は私が電話で日本語、フランス語、英語と
しゃべっているのを聞いていて、感心したけど
鳥はテレパシーでどの鳥ともコミュニケーションを取れる。
外国語なんて覚える必要がない。
いいなって私は思っている。