2/27 スーさん 般若心経をやった 意味わからないけどこれ、聞いているの好き
パリでお湯を沸かしているとき、鍋がシンシン言い出すと
後ろに般若心経のリズムが聞こえた。
聞いているの好きだった。
母は毎朝お経をあげた。
私は後ろで座っていた。
朝飯の前だ。
終わらないと私は飯にありつけない。
そのうち、母はお前もお経をあげろと教本をよこした。
薄い本だけどあけると、漢字がビッシリ。
そのまま返した。
すごい、母はあれを読み、覚えた。
無宗教と堂々と言っている母がお経を唱えているのはおかしい。
ところで今は禁止になった荒修行がある。
深い穴の中に座り、24時間お経を唱え? か無言で修行し
朝になると坊さんたちが具合を聞きにくる。
中の坊さんはチリンと側の鈴を鳴らす。
まだ生きているってことだ。
飲食なしね。
そうして、そのままミイラになって・・・極楽に行くのか目的は
わからない。
鈴がならなくなったとき、何か儀式をした。
宗教ってなぜかどの宗教も肉体をいじめる。
肉体そのものが悪じゃなくて、なんて言ったかな、今言葉が出てこない。
だから自ら、その肉体を苛め抜いて無にする。
母の友人で、母が今仙人と呼んでいる人・男は
何かの発明で特許を取り、黙っていてもお金が入ってくるのだそう。
だけど、全部どこかに寄付してしまい、
自分の住まいは雨漏りがするとか。
畑のものならまだわかるけど、野山を歩き、野草を食べているとか。
妻子にはそういう生活を強いない。
そんな生活をしているのに何かの癌で亡くなった。
母は栄養失調だと言った。