ab Cuore 

帰国した時ノンポリだった私が見たのは≒無政府状態の日本。
ショック、怒り、希望をこのブログに書きました。

3/1 投稿 二卵性双生児、 18話 宗太の小説に虹子は

2025-03-01 11:51:47 | あほ

3/1 投稿 二卵性双生児、 18話 宗太の小説に虹子は


虹子はその成功を自分のことのように喜んだ。

そして私も読みたいと言った。

すぐに読めるよと宗太は言った。


虹子は岡にA型と告げた。

岡は先輩、村田さんにA型と告げた。

先輩は同僚刑事にA型と告げたけど、刑事は納得しなかった。


宗太の小説は小説を集めた月刊誌に2回に分けて掲載された。

宗太が新聞や週刊誌にコラムを書いていることも紹介された。


いろんなところの記者がインタビューに宗太を訪問した。


そういう記者たちが帰ったあと、台所のテーブルで宗太の小説の載っている

分厚い雑誌を手にとってみると表紙に大きく宗太の小説が宣伝されていた。

そのタイトルを見て、虹子はニヤっとした。

これプルーストの・・・・と言いかけると宗太もニヤっとして

うん、ちょっと拝借したと言った。


失った時をつかまえて が宗太の小説の題名だった。


恋愛小説かと思ったら、それはミステリーだった。

2組の男女の三角関係が結局、まったく関係のない別な男と女を巻き込んでいく。


中には2組の男女のベッドシーンまであった。

Wベッドに4人の男女!!

すごいって虹子は思った。


思わず漏れたすごいに宗太はそういうのやってみたい?と

虹子の顔を見ながら言った。

虹子はうわの空でいやよと答えた。

そのうち経験させてやるよと宗太が言った。

虹子はあら、そうなのって読みながら言った。


いっきに読んでしまい、フーっと大きなため息をついて

虹子は本をテーブルにおいた。


その間、宗太は虹子を見ていた。

無意識に髪をいじり、頭をかき、鼻の穴に指を突っ込み、手で顔の半分をおおい、宗太はそんな虹子にスマホを向けたけど何か思ってやめた。


宗太は心のどこかで虹子がもう一度自分を求める女であってほしいと

願っていた。


ねエ宗太、宗太はこういうのやったことあるの?

宗太はすぐあるさと答えた。

本当はなかった。

好きだった?

まあねと曖昧に答えた。

どうやって始めたの?

虹子をじっと見た。

ずいぶん興味持っているじゃない?

だって、4人でなんて・・・・想像できない。

宗太はゲラゲラ笑いながら、想像しなくていいよと言った。


後半はいつ読めるの?

来月だよ。

でも原稿はできてるんでしょ? 読ませて。

駄目だよ、そんなの、できるわけない。

原稿は手元にはないよ。


そんなことよりさ、4人でやってみない?

エっと驚いて、虹子は宗太を見たけど頬を染めてうつむいた。

宗太は椅子に座ってうつむいている虹子の顔をかがみこんで

覗きながら、ねえ、やってみないと誘ってみた。


少しして虹子は真面目な顔で顔をあげると駄目、できないわと言った。


宗太は虹子の耳に口を寄せ、よわむし とささやいた。


その晩、10時ごろ虹子は自分の部屋に入った。

宗太は居間で缶ビールを飲みながらテレビを見ていたけど、

早いじゃないかってニヤニヤした。


12時近くテレビを止めて廊下を自分の部屋に行った。

虹子の部屋の前で耳を澄ませた。

中の音は聞こえなかった。

そっと部屋のドアを閉じるけど、カチンというまで閉めなかった。


床に入ると宗太はすぐ眠りについてしまった。

起きて虹子の音を聞くつもりだった。

どれくらいしてか、グルルという音に目が覚めた。

暗闇の中でなんだかわからなかった。

虹子だと布団の中で起き上がった。


ドアをそっと開けてみた。

虹子の枕もとの灯りがぼんやりついていた。

虹子の下半身が見えた。

片足のももが90度に開き、もう片方は真っ直ぐで掛布団の中にある。

片手がももの付け根にあった。

もう片方の手が片方の乳房を持っている。

口が開いていて、まだ荒い息をしていた。


宗太はそっと虹子の横に片足を置くと、真っ直ぐな足も開いて

虹子の中に滑り込んだ。

あ・・と虹子が半目を開いた。

宗太がちゃんとやってやるよとささやき、腰をゆっくり動かしだした。

片腕を虹子のウエスト辺に回し、体を虹子の中深く伝わらせた。

虹子の顔にへばりついた髪の毛をすくい上げ、頬を合わせて虹子、虹子と呼んだ。

片方の親指で虹子の乳首をもんだ。

自然に、感じるままでいいんだよと言いながら腰を振った。


虹子はすぐ感じてしまった。

虹子が絞ったような声を出すと、宗太は再び腰を降り出した。


虹子、抱いてって言っていいんだとささやいた。

虹子がだって・・・・と言った。

俺の体だけだっていいんだ、愛してくれなくてもいいんだ


虹子の目尻から涙が流れた。























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