
3/5 投稿 二卵性双生児 21話 虹子の訪問者たち
宗太は虹子に宗一郎が生きているように振舞うことでバケツを忘れさせようと
思った。
数日後、虹子に俺と同棲しないと聞いてみた。
同棲って?
家主と借部屋人の関係じゃなくて男と女として同じく棲しないってことよ。
虹子はちょっと黙っていたけど考えておくと言って話を終わらせようとした。
ねえ、虹子、俺じゃだめかい?
駄目、虹子の心の声が駄目って言った。
同棲って結婚の儀式をしないだけで結婚じゃないと虹子がゆっくり始めた。
私、まだ結婚もその前提みたいこともしたくないの。
若すぎるわ。
虹子は宗太を置いて部屋に入ってしまった。
カチャンという金属音がした。
虹子は打ち鍵をつけたのだ。
宗太は虹子の行為に気がつかなかった。
いつやったんだろう? と宗太は考えた。
虹子はちょっとした棚をつけたり日曜大工まがいをするのが好きだった。
鍵をつけるなんて楽勝だった。
虹子は宗太に抱かれるのは嫌いじゃなかった。
宗太を求めることもあったけど、今は体だけが欲しかった。
でも覗かれたり、聞かれたりはまっぴらだった。
最近は真剣にどこかに移転したかったけど
家賃を払っていけるほど収入がなかった。
男として宗太はどうなんだろ?
虹子は学生時代の淡い恋はあったけど本気で男に惚れ込んだことはなかった。
男に恋をして、その男からも愛されて心と肉体が求め求められなんて
経験はなかった。
死にたいと思い詰めるほどの失恋もなかった。
たぶん宗太を男として意識もしてなかった。
もしかしたら、宗太が好きかもしれないけど、現時点ではわからない
が正直な気持ちだった。
虹子は寝室を奥の部屋に替えた。
奥の部屋はフローリングだったけど机を窓際に寄せ
本箱や衣類かけを畳の部屋に移した。
空いたスペースに寝ることにした。
宗太は虹子が入居したとき鍵のかかるドアノブにしてくれた。
でも自動ではなかった。
外出するときは鍵をしっかり閉めることにした。
虹子はフローリングの部屋に初めて寝た。
畳より冷たく感じるのは気のせいか?
寒いのは気のせいか?
カーペットを見つけようと思った。
カーペットはアルバイト先の店の近所の大きなスーパーで見つけた。
それは予算より高かったけど、フロ-リングの冷たさは防いでくれた。
宗太は虹子の変化を悲しく見ていた。
今更ながら自分は虹子が好きだったんだと思った。
同棲の提案をしなければよかったと思った。
床についてから虹子が言ったことを考えた。
結婚・・・・若すぎる
虹子は23、4だ。
若いかもしれない、俺もあのくらいの年のころは結婚なんて考えなかった。
いつの間にか眠っていた。
目がさめて時間を見ると5時になろうとしていた。
そうだ、バケツで同棲を提案したんだっけ。
ひょっとして虹子はバケツで俺を拒否した?
宗太の心に固いよろいが立ち上がった。
宗太は台所で虹子とおしゃべりをしないようにしようと思った。
虹子を傷つけたくなかった。
でもそれでバケツを掘りくじられるのは避けたかった、絶対に。
虹子は日記というか日誌というか書き留めているノートを大きなリュックサックに入れて
持ち歩いていた。
これが一番安全!
虹子は時々誰かを泊めてみようと思った。
それを大家の宗太に聞いてみた。
友達が泊まりに来てもいい?
どのくらいの期間?
うん、一泊よ
いいよ
ってことになった。
最初に来たのは岡だった。
男か? 宗太は玄関の声で思った。
ドアの外から虹子が宗太って呼んだ。
出てみると、岡と並んでいた。
引越しの片づけが終わらないので一泊お願いします。
代金は払うわと虹子が言った。
虹子がコーヒーを作りに台所に来た時、
宗太は好奇心が抑えられず、一緒に寝るのかと聞いた。
まさか、虹子が笑い転げた。
寝袋を持ってきたわ。
次に来たのも男だった。
また寝袋か?
そうよ、男は寝袋で眠れるわ。
みんな台所で食事をした。
宗太は彼らが食事を終わるころ台所に行った。
なるべく彼らを避けた。
なんか接触したくなかった。
大声で話しながら、虹子がしゃべっているとき
岡も次の男もシンク下をチェックしていた。
宗太は虹子が外出すると、すぐスペアキーで虹子の部屋に入った。
虹子の部屋には防犯カメラがつけられていた。
岡がつけたのだ。
それは巧妙な設置で宗太は気がつかなかった。
3人目は女性だった。
彼女も警察官で、私服で来た。
虹子は夕飯をすでに済ませていて、宗太は人が来るとは思っていなかった。
彼女が来たのは10時過ぎだった。
彼女は廊下と接触している戸に耳をつけていた。
それから毛布にカーテンフックをつけると、
戸の上からかけた。
虹子と松田典子・マツダノリコは防犯カメラを調べた。
宗太は丁寧に虹子の本箱、衣装タンス、寝室をチェックしていた。
宗太は3回も虹子の部屋に入っていた。
どうしよう?と虹子が典子を見た。
このままにしておいて。
現行犯で捕まえるから。
防犯カメラと典子のスマホを捜査してから防犯カメラをもとに戻した。
宗太は虹子に宗一郎が生きているように振舞うことでバケツを忘れさせようと
思った。
数日後、虹子に俺と同棲しないと聞いてみた。
同棲って?
家主と借部屋人の関係じゃなくて男と女として同じく棲しないってことよ。
虹子はちょっと黙っていたけど考えておくと言って話を終わらせようとした。
ねえ、虹子、俺じゃだめかい?
駄目、虹子の心の声が駄目って言った。
同棲って結婚の儀式をしないだけで結婚じゃないと虹子がゆっくり始めた。
私、まだ結婚もその前提みたいこともしたくないの。
若すぎるわ。
虹子は宗太を置いて部屋に入ってしまった。
カチャンという金属音がした。
虹子は打ち鍵をつけたのだ。
宗太は虹子の行為に気がつかなかった。
いつやったんだろう? と宗太は考えた。
虹子はちょっとした棚をつけたり日曜大工まがいをするのが好きだった。
鍵をつけるなんて楽勝だった。
虹子は宗太に抱かれるのは嫌いじゃなかった。
宗太を求めることもあったけど、今は体だけが欲しかった。
でも覗かれたり、聞かれたりはまっぴらだった。
最近は真剣にどこかに移転したかったけど
家賃を払っていけるほど収入がなかった。
男として宗太はどうなんだろ?
虹子は学生時代の淡い恋はあったけど本気で男に惚れ込んだことはなかった。
男に恋をして、その男からも愛されて心と肉体が求め求められなんて
経験はなかった。
死にたいと思い詰めるほどの失恋もなかった。
たぶん宗太を男として意識もしてなかった。
もしかしたら、宗太が好きかもしれないけど、現時点ではわからない
が正直な気持ちだった。
虹子は寝室を奥の部屋に替えた。
奥の部屋はフローリングだったけど机を窓際に寄せ
本箱や衣類かけを畳の部屋に移した。
空いたスペースに寝ることにした。
宗太は虹子が入居したとき鍵のかかるドアノブにしてくれた。
でも自動ではなかった。
外出するときは鍵をしっかり閉めることにした。
虹子はフローリングの部屋に初めて寝た。
畳より冷たく感じるのは気のせいか?
寒いのは気のせいか?
カーペットを見つけようと思った。
カーペットはアルバイト先の店の近所の大きなスーパーで見つけた。
それは予算より高かったけど、フロ-リングの冷たさは防いでくれた。
宗太は虹子の変化を悲しく見ていた。
今更ながら自分は虹子が好きだったんだと思った。
同棲の提案をしなければよかったと思った。
床についてから虹子が言ったことを考えた。
結婚・・・・若すぎる
虹子は23、4だ。
若いかもしれない、俺もあのくらいの年のころは結婚なんて考えなかった。
いつの間にか眠っていた。
目がさめて時間を見ると5時になろうとしていた。
そうだ、バケツで同棲を提案したんだっけ。
ひょっとして虹子はバケツで俺を拒否した?
宗太の心に固いよろいが立ち上がった。
宗太は台所で虹子とおしゃべりをしないようにしようと思った。
虹子を傷つけたくなかった。
でもそれでバケツを掘りくじられるのは避けたかった、絶対に。
虹子は日記というか日誌というか書き留めているノートを大きなリュックサックに入れて
持ち歩いていた。
これが一番安全!
虹子は時々誰かを泊めてみようと思った。
それを大家の宗太に聞いてみた。
友達が泊まりに来てもいい?
どのくらいの期間?
うん、一泊よ
いいよ
ってことになった。
最初に来たのは岡だった。
男か? 宗太は玄関の声で思った。
ドアの外から虹子が宗太って呼んだ。
出てみると、岡と並んでいた。
引越しの片づけが終わらないので一泊お願いします。
代金は払うわと虹子が言った。
虹子がコーヒーを作りに台所に来た時、
宗太は好奇心が抑えられず、一緒に寝るのかと聞いた。
まさか、虹子が笑い転げた。
寝袋を持ってきたわ。
次に来たのも男だった。
また寝袋か?
そうよ、男は寝袋で眠れるわ。
みんな台所で食事をした。
宗太は彼らが食事を終わるころ台所に行った。
なるべく彼らを避けた。
なんか接触したくなかった。
大声で話しながら、虹子がしゃべっているとき
岡も次の男もシンク下をチェックしていた。
宗太は虹子が外出すると、すぐスペアキーで虹子の部屋に入った。
虹子の部屋には防犯カメラがつけられていた。
岡がつけたのだ。
それは巧妙な設置で宗太は気がつかなかった。
3人目は女性だった。
彼女も警察官で、私服で来た。
虹子は夕飯をすでに済ませていて、宗太は人が来るとは思っていなかった。
彼女が来たのは10時過ぎだった。
彼女は廊下と接触している戸に耳をつけていた。
それから毛布にカーテンフックをつけると、
戸の上からかけた。
虹子と松田典子・マツダノリコは防犯カメラを調べた。
宗太は丁寧に虹子の本箱、衣装タンス、寝室をチェックしていた。
宗太は3回も虹子の部屋に入っていた。
どうしよう?と虹子が典子を見た。
このままにしておいて。
現行犯で捕まえるから。
防犯カメラと典子のスマホを捜査してから防犯カメラをもとに戻した。
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