2月17日(水) 0/7℃![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyoko_cloud.gif)
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西国街道歩き旅(27)
西条宿から海田宿へ
(危機!!)
昨日は快適に歩きすぎて、今朝は両足ともにもう少し休ませてくれと言うので、出発を1時間ほど遅らせた。
足と気持ちが噛み合わないな😅
今日は八本松から海田宿へ向かう。
小雪が舞う寒い朝だ🥶❄️
しかしすぐに青空が広がり、その美しさに見とれた。
しかしこれから先がまさかの事態に陥るとは想像がつかなかった。
全て自分の判断ミスで自己責任そのものだが、1年前の同じ2月 東海道の箱根宿への旧街道登り道で、突然の雨と大雪で山の中で遭難するかとの体験をしたが、また同じ思いをしてしまった。
一昨日から危険な街道情報にそれを回避して里道など回り道をしてきたが、今日は小雪程度でお天気も良く大山峠を越えようと山道に入った。
山の途中で通行止め!? 土嚢が積んである。 しかし表示も何もなく横道から更に上に向かうが随所に土砂崩れの箇所が目立つ 引き返すがいいか?
しかしもう少し・・ が判断ミス。
やがて山路が大きく崩落して通れない。 でももうすぐ山頂と横道から進む。
やがて山頂に着いたものの、その先は獣道のような細い下り道。 ここまできたら引き返すにも難しく前へ進む。
下り坂は木の枝をつかみ1歩1歩と慎重に降るが、そのうち横なぐりの雪に細い獣道が探しづらくなる。
足は急坂で滑り、慎重にもどこを歩いているのか全くわからない? もちろんGPSで調べても位置は分かっても周辺に道表示はなく全くの山の中。 引き返すにも雪と急坂に路も分からずそれも危険だ。
どうやらどこかで道にも迷ったようだ。
必死だが反面これも運命かと開き直り、森の中でリュックから水を取り出し飲みながら周辺の吹雪の森を見渡す。
しかし何事も1歩を踏み出さねば始まらない。
最善を尽くしてそこで倒れても仕方ない。
山の中を掻き分けながらも、今まで同じような箕面の奥山を何度か体験してきたので勘を働かせて下る。
何か峠道に下りた。 標識が見える。
どうやらここが本来の目的地のようで、山頂越えをしてしまったようだ。
どっちへ行ったらいいのか⁉️
ここでまた判断ミス。
目的地の海田市宿のある西へ向かう。
再び藪漕ぎをしながら山道のはっきりしない山の中を下る。 木々をかき分けながらやっと開けたところへ出たと思ったら
オーマイガー ウソだろう⁉️
各所から大規模な土砂崩れによる倒木だらけの視界が開けるが、もう戻ることは不可能。 雪はやみ青空となるも、このどこまで続くかわからない崩落現場を下るしかない。
溜息の後、ここでなぜか1枚自撮りを押し、自分の笑顔の写真を1枚撮った。
ここで最後かもしれないとの覚悟だ。
スマホの電波が切れたら探しようもなく、勿論こんな所を歩く人もなく探す手立てもない。 一歩踏み外したら終わりだ。この大規模な崩落では人がはいるまでに何年もかかるかも⁉️
しかし自分の信念の1つ「小さな一歩」の人生らしく歩けそうな所を探しつつ1歩1歩と道なき道の悪戦苦闘が始まる。
靴もズボンも泥だらけ。 途中雪解けの水で靴を洗うが、今回特注した防水のゴア製だけに靴下が濡れていないのが凄い。
山登りの靴でなく、ウォーキングシューズなのにしっかりと足を守ってくれる。
途中経過は後ほどとして、夢中でかきわけ乍らも遠くで工事現場が見えた時は心底安堵。 やがて人家のある所へ降りてきたら、遠くから私を見つけたらしく家の人が声をかけてくれた。
「あんた まさか⁉️」と、山を指差す。
「ハイ 迷って・・」
「なんとなー」とびっくりするようなあきれ顔だったが、自分も無事帰還に思わず涙した。
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山を下り集落に着くと、あの山頭火が滞在したのか? 各所にいくつも句が掛けてあり、かつて憧れた放浪の俳人の歩みに不思議な想いを感じた。
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昨日は大変な道を歩かれましたね!
お写真を拝見していますと、どれほど心細かったでしょうか、、、とお察しいたします。
迷ったと思いましたら戻る様にして下さい。
お靴が濡れなくて本当に命拾いでしたね👏
お身体を休める事も大切な事と思います。
先は長いのですから・・・焦らず一歩一歩です。
今日も寒そうなので暖かくして頑張って下さい。
ハラハラしました。下方に来て写真を拝見して
「こりゃ大変だ!よく無事に峠越え出来たわ」って
思います。
あまりご無理をなさらないよう のんびりゆっくりでも
いいじゃないですか?
お気をつけて頑張ってください。
素晴らしい判断力と決断力でしたね。何事も一歩踏み出さなければ・・・
勉強になりました。
7年ちょっと前、この道を歩きました。
険しい坂道があったことを思い出しました。
お暇なときに、私のブログのバックナンバー2013年10月をクリックし、カレンダーの10月26日をクリックしてみてください。
大山峠の一部の写真があります。
当地方では平成30年7月豪雨に襲われました。
そのとき山崖崩れが各地で発生し、未だ手つかずのところがたくさんあります。
ただ、海田以西方面ではそのときの被害はなかったと思います。
お気をつけてお回りください。