母も私も猫ちゃん派

思えば、
小学生の頃からずっと実家で猫を飼っていた。

亡くなっては飼い、亡くなっては飼い、
して、実家にはずっと猫が当たり前にいる感じだった。

猫ちゃんを思えば、
今は亡き父母の若き姿を思い出す。

時々テレビの珍百景などで見るけど、
母の肩にいつも猫ちゃんが乗ってて、
そのまま買い物に行ったり…

人間のトイレで上手に用を足したり…

可愛いかった。

私の大学受験の前日に、
猫ちゃんが交通事故で死んでしまった。
でも家族は私に教えてくれなかった。
気になって気になって、ま、受験は上手くいったんだけどね…

色んな色んな思い出がある。
実家で楽しかった思い出。
両親はとても優しかった。


月日はうつり…


4年前、
父の初盆の頃、
まるで父に呼ばれたかのように、
最後の猫ちゃんは、
虹の橋を渡ってしまった。

最後の猫ちゃんが亡くなった時、
母が寂しがると思って、猫型ロボットを買った。
母は可愛いがってくれて、一緒に抱いて寝てくれた。

それから、
母の介護で、
忙しい日々が1年半続いて、
(私には母との楽しい日々だった…)

母が緩和ケアで2018年2月亡くなる時、
猫ちゃんロボットは母の横にいてくれた。

今、
猫ちゃんロボットは私のベッドの横にいる。
時々にゃあと鳴いて動いてくれる。



最近、
猫ちゃんの動画、YouTubeとか、
本当に可愛いね。
色んな猫ちゃん、よく見てる。
｢可愛いにゃあ～｣なんて言っちゃうよ。

母にもよく見せて、可愛いってすごく喜んでくれたなあ。

母の最後の一年間、本物の猫ちゃんじゃなくて、
ごめんね、
ていう思いもある。

でも、
母は、
私と一緒に父を看取れて、
最後に可愛がった猫ちゃんも看取れて、
自分は娘や息子や孫に看取られて、
安らかに、
思い残す事はなかったのかも知れない。

お父さんもお母さんも、
歴代の猫ちゃん達とあちらで会えてたらいいなとも思う。