久々に「水曜サロン」に短歌を出詠した。
1月は父の忌日、2月は母の忌日
なので、
この季節は父や母の俳句をよく詠む。
そこから短歌にする事もある。
⭐️ 侘助は母の優しき笑ひ皺 ほほゑみのまま逝きし母かな
⭐️鉄瓶の湯気しなやかに如月の今日母の忌の白湯の甘さよ
⭐️ 朝粥は母の好みし塩加減 春を待たずに逝きたる母へ
三首目、朝粥の短歌について、
私は母の存命中の冬に次の句を詠んだ。
⭐️ 朝粥はオブラートめく春うらら
実は
この句、初めは、下五は冬の季語の
⭐️ 朝粥はオブラートめく寒がわり
だった。
でも何だか春っぽい方がいいかなと思い、
幾つかの季語の中から、どれがいい?と母に聞くと、
母は直ぐに「春うらら」がいいよと言った。
私もそう思った。
二人での推敲の結果、
⭐️ 朝粥はオブラートめく春うらら
に変えたのだった。
でも本当はまだ冬だったのだ。
母は「春うらら」がいいねと言ってくれたのに、
その冬、
春を待たずに逝ってしまったのだった。
母は私の俳句を読むのが好きで、
どんな下手な句も褒めてくれる優しい母だった。
最期まで、
私の俳句ノートをベッドの脇に置いてくれて愛読してくれた。
今でもそのノートを繰る度に、
母の言葉を思いだし泣けてくるのだ。
1月は父の忌日、2月は母の忌日
なので、
この季節は父や母の俳句をよく詠む。
そこから短歌にする事もある。
⭐️ 侘助は母の優しき笑ひ皺 ほほゑみのまま逝きし母かな
⭐️鉄瓶の湯気しなやかに如月の今日母の忌の白湯の甘さよ
⭐️ 朝粥は母の好みし塩加減 春を待たずに逝きたる母へ
三首目、朝粥の短歌について、
私は母の存命中の冬に次の句を詠んだ。
⭐️ 朝粥はオブラートめく春うらら
実は
この句、初めは、下五は冬の季語の
⭐️ 朝粥はオブラートめく寒がわり
だった。
でも何だか春っぽい方がいいかなと思い、
幾つかの季語の中から、どれがいい?と母に聞くと、
母は直ぐに「春うらら」がいいよと言った。
私もそう思った。
二人での推敲の結果、
⭐️ 朝粥はオブラートめく春うらら
に変えたのだった。
でも本当はまだ冬だったのだ。
母は「春うらら」がいいねと言ってくれたのに、
その冬、
春を待たずに逝ってしまったのだった。
母は私の俳句を読むのが好きで、
どんな下手な句も褒めてくれる優しい母だった。
最期まで、
私の俳句ノートをベッドの脇に置いてくれて愛読してくれた。
今でもそのノートを繰る度に、
母の言葉を思いだし泣けてくるのだ。