ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

ブルドーザー贈呈式

2010-06-02 07:56:48 | チューク州
5月28日(金)、チューク州政府の会議場にて、在ミクロネシア日本国大使館の佐藤大使、チューク州知事、関係機関職員の同席の下、ブルドーザーの贈呈式が行われました。


在ミクロネシア日本国大使館 佐藤大使


ミクロネシア連邦チューク州政府 シミナ州知事




このプロジェクトは、僕が赴任直後、現地の関係機関の長や職員と何度も協議をし、現場調査も行った結果、島で唯一の公共の廃棄物投棄場が機能していなく、それを修復させる重機も不足していることから、ブルドーザーがどうしても必要だとの現場の声に応える形で、僕が所属するチューク州環境保護局として、在ミクロネシア日本国大使館に、草の根・人間の安全保障無償資金協力のスキームを通してブルドーザー供与の申請を行いました。



(1) 案件の要約
機能しなくなった廃棄物投棄場を、廃棄物処理場(埋め立て場)として再生し、島内に点在する廃棄物不法投棄場を閉鎖する。また、廃棄物処理場までの道を整備し、アクセスを良くすることで、将来的に島民による廃棄物の不法投棄停止へと繋げる。
(2) 内容
① ブルドーザー1台を供与し、既存の廃棄物投棄場を廃棄物処理場(埋め立て場)として再生することで、廃棄物投棄場が埋め立て地として再び機能するよう整備する。
② 廃棄物処理場までのアクセスを良くすることで、島民が廃棄物を処理場まで運ぶ労力や時間、さらには経済的負担を軽減する。
                                                                  (申請書より抜粋)


申請から約1年弱、ブルドーザーが無事チューク州ウエノ島に到着し、贈呈式も無事成功に終わりました。

今後は、ブルドーザーを使い、プロジェクトを進めていく予定です。
このプロジェクトに係る諸経費(他の機材機器、ブルドーザーの燃料、ブルドーザーの取替え部品等)は、$100,000.00アメリカドルが今年度の予算に組み込まれているため、予算面に関しては問題なしです。

このブルドーザー供与によって、関係機関職員だけでなく、州知事、州議会、一般人までが、廃棄物プロジェクトに関してとても関心を抱いていることを日々実感し、ハード面だけでなく、人々の意識も変えるきっかけになっているのだと感じ、現場調査から課題発掘、申請、引取りまで行った者として、とても嬉しく思っています。



宮城 匡志


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これからが大事ですね (のりを)
2010-06-08 06:46:28
 ブルドーザーが到着し、みんなの意識が変わり始めているとのこと。
 この勢いに乗って物事を進め、やれば出来るんだということを、皆が感じられればもっとやる気が出てくるんでしょうね。
 チュークはインフラ整備も悪くて大変だと思いますが、頑張ってくださいね。
返信する
Unknown (宮城 匡志)
2010-06-24 12:32:28
返事が遅くなって申し訳ございません。

激励のお言葉、ありがとうございます。
今後もいろいろな障害が出てくると思いますが、現地の人々と共に頑張りたいと思います。
返信する

コメントを投稿