「印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション」

2019年05月21日 | 美術
イギリス、グラスゴーでしか公開されていないバレル・コレクションが改装工事のため一時的に日本にきている。

印象派のドガ、セザンヌ、ルノワール、など有名な作家はもちろんだが、
ブーダン、ヤーコブ・マリス、アンリ・ファンタン=ラトゥールの作品はウィリアム・バレルの審美眼の賜物でどれも素晴らしく、当時の生活を切り取ったものだったり経済的に発展していたイギリスの勢いだったり、小さな生物への慈しみだったりを丁寧に描いている。
また、ここで、大好きなドーミエの政治や時世を切り取ったような絵に出会えたのも喜びだった!

海運で財を成したバレルがこの作品たちをグラスゴーより他に出さないのも、それぞれの作品に思い入れがあるからこそ。
今でこそ自宅にいて美術館の作品を見られる時代に、そこに行かなければ感じられないものが自然だけではなくあることの大切さを感じる。

この貴重な機会をゆっくり堪能できて本当に幸せ。《一人》で自由な時間を持てることが私には絶対必要なんだと思う。

ヤーコプ・マリス《ドルドレヒトの思い出》

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