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主義に殉じた時  Ⅱ

2006-11-05 | 無能唱元・唯心円成会
形あるものは必ず壊れ、生あるものは必ず死す と

 壊れることがあり得ないと思われたベルリンの壁は崩壊しました。江戸時代の人々は永遠に続くと思っていた幕府は滅ぼされました。
 人は自分が作った原理法則が永遠に続くものと錯覚しますが、それはいつかは必ず自然原理によって破壊されてしまうのです。ですから、あらゆる主義は敵方に滅ぼされるのではなく、自然原理によって滅ぼされるのであります。
 ワラ屋根に穴があいて水がもれるのも、ベルリンの壁が崩されるのも、人為が天意によって破られたという点から見ればまったく同じことなのです。

 しかるに人々はこう考えます。「共産主義は間違っていたのだ」と しかし、その共産主義もかつては、苛酷な大地主の支配下にあえぐ小作農民を解放したことがあったのです。 虫が古くなった皮を脱いで変身してゆくように、人間も時には、その状況に適合しなくなった主義や考え方から脱皮してゆかなければなりません。しかし、その時にあたって、人々は保守と革新に分裂し、血みどろの抗争をくりひろげるのです。そしてそれは何故かというと、長い間の主義による規制の中で、生気エネルギーが枯渇して頭の働きが鈍してしまった結果 と・・

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生氣エネルギー(心・魂の力)・・ある偉大な力・・
 宇宙霊・・目に見えないある偉大な力
何事も変化し止まる事が無い現象があり・・目に見える物は灰になり・・

 天意には人心が無い・・天意はすべて平等である・・水は高いところから低い所へ
光があれば陰があり・・

主義に殉じた時

2006-11-05 | 無能唱元・唯心円成会
主義に殉じた時
「一貫」とか「貫徹」とかいう言葉は、普通は賞賛すべき意味に用いられております。
 しかしこれも時と場合によっては、自分も社会も破壊してしまうマイナス・エネルギーを発揮するもととなるのです。
 特に自分が絶対的に正しいと信じこんだ「原理法則」をもって、自他のそれを当てはめようとする時、甚だしい弊害が生じてくるものです。
 共産主義をもって世界を救おうとしたために、過去何百万人が殺されたことでしょうか。東洋平和を打ち立てんとした日本帝国主義によって、三百万以上の人が死んでおります。

 私は、「原理法則」には、自然的なものと、人工的なものとの二つがあると思います。
ところで、二宮尊徳の説法には、次のような部分があります。
「天は稲の上にも雑草の上にも雨を降らす。その雑草を抜いて稲を育てるには人道である。
故に天意には人心は無い。天意はすべてに平等であって、善悪を区別する判断性というものは一切ない。それを区別して、善を取り、悪を捨てるのは人道である。
 家を建て、屋根を葺くのは人道である。その屋根が腐り、雨が漏るのは天意である。
川は時折はんらんし、勝手気ままに川筋を変える。これは天意である。
この川に土手を築き、川筋を固定化させるのは人道である。

 故に頼み難きは天意であり、すべからく、人は人道を立てることが大切である

 天意が自然であり、人道が人工であることは言うまでもありませんが、この二つにはそれぞれの原理法則があり、しかも、この二つの原理法則は相戦うのです。
いや、この言い方は正しくない、自然原理に対し人工原理がいつも戦いを仕掛けるのであります。
 そして、ここが大事なところですが、最終的には「必ず人工原理の方が敗れる」のです。故に禅では言います。
 「形あるものは必ず壊れ、生ありものは必ず死す」と。 続く・・