PDG-EXZ52ギガ…
運転中にメーター内のキャブサスランプが点灯した…という事で入庫しました。
詳しく話を聞くと警告灯が点いたり点かなかったりという事らしいですが…
通常、キャブサスの警告灯はキーオン時点灯して3秒後に消灯…が正常な状態。
現車を確認するとキーオン後点灯後に1度消灯するんですが、その数秒後に再度点灯状態に。

因みにこのキャブサス警告灯はエアー不足の時は点滅しますが異常ではありません。
エアーが溜まれば消灯します。
今現在点灯中という事は現在故障として認識してます。
で、本来ならスキャンツールを接続して故障コード呼び出せれば確認は簡単なんですが、残念ながらウチにある診断機ではキャブサスは未対応。
なのでOBDコネクター端子を短絡させて問題の故障コードを確認します。
キーオン状態で16ピンコネクタの11番と4番を短絡させます。

ところが短絡させても一向に故障コードを表示せず点灯しっぱなし…
アレ⁇
何で…⁉︎
何度か挑戦しましたが表示せず…
その後、何度かキーをON、OFFしたりしてるとチェックランプが消灯し正常な状態に戻り…
その時に自己診断をかけると見事に故障コードを表示し始めました…
もしかして現在点灯中は自己診断が出来ないとか…⁉︎
整備書読んでもそんな事書いてないけど…
ま、そんな事は後で考えればいいとしてとりあえず表示している故障コードを確認。
すると、522キャブエアサスペンションフロント側異常のコード。
かなりザックリな故障コードですが…
対応したスキャンツールがあれば各部のデータ表示も可能なのでトラブルシュートも効率的なんだろうな…と思いながらも無い物をねだっても仕方ないので、自力で調べるしかありません。
このコードの検出条件はキャブサスコンピュータがフロントのキャブ高が高いと判断してフロントキャブ高を下げる指示を出しているにもかかわらずキャブ高が下がらないとこのコードを記憶するようです。
この条件から考えればある程度不具合の原因となる箇所は絞られますが…
まずこのギガのキャブサス制御は前後ハイトセンサーから入力される数値を元にコンピュータが現在のキャブ高を認識、常に最適なキャブ高になるように調整を繰り返しています。
そのベローズにエアーを入れたり抜いたりという動作を行なっているのがマグネットバルブ。
なので可能性として考えられるのがフロントハイトセンサー不良かマグネットバルブ不良…またはそれに関係する配線。
それに確率的には低いですが無くはないのがコンピュータ不良…
この辺りに絞れます。
インパネをバラして…

キャブサスコンピュータ側で各センサーの電源電圧を測定…


コンピュータの電源電圧やアースに不具合は無し…
更にマグネットバルブの電圧も問題ありませんでした。

ハイトセンサーの電圧変化も安定しておりこちらも問題ナシと判断。
各部の配線を揺すってみても症状は出ないので配線が原因でも無さそうです。
各部に問題がない事、それに症状が出たり出なかったりする事を考えると恐らく原因はコイツかな…⁉︎
フロントキャブサスの排気側マグネットバルブ…

それ以降症状が出ていないので推測になっちゃいますが、恐らく通電されてるのにマグネットバルブが機械的に作動してないんでしょう…
その為キャブ高が下がらずチェックランプ点灯…といったトコでしょうか。
ま、いすゞさんのマグネットバルブはよく壊れますしね…笑
その辺りの可能性も含めた判断という事もお客様には伝えて見積りを出す事にします…
とりあえず故障コードを一旦消去します…

メモリークリアコネクタを接続して消去。

後はお客様の返事待ちです…
それから話は変わりますが前から気になっていたモノを買ってしまった…
コレ…


その名もサーマルイメージャー…
もう名前からもお分かりかと思いますが、このサーマルイメージャーは温度差を画像として表示する事が出来ます…


自動車整備には温度を管理したい時って少なからずあるんですよね…
物の温度変化でトラブルの原因が分かる事も多いです…
例えばDPF…
再生時に昇温不良トラブルの場合でもエキゾーストパイプや酸化触媒の温度変化を見ればインジェクター不良なのかシャッターバルブ不良なのかはたまた触媒不良なのか…などが判断出来ます。
こちらは事例集の一例

その他にもサーモスタットトラブルやヒーターコア、挙げたらキリが無いですが可能性はホント使い方次第でどんどん広がりますね…
キャプチャーショット機能もあり画像をSDカードに保存も出来ます…
自分の手を見るとこんな感じ…

エンジンルームはラジエーターが熱を持ってるのが分かりますね。

どんな事に役立つかまだまだ未知数なので楽しみです…
これからどんどん活用していきたいと思います…
運転中にメーター内のキャブサスランプが点灯した…という事で入庫しました。
詳しく話を聞くと警告灯が点いたり点かなかったりという事らしいですが…
通常、キャブサスの警告灯はキーオン時点灯して3秒後に消灯…が正常な状態。
現車を確認するとキーオン後点灯後に1度消灯するんですが、その数秒後に再度点灯状態に。

因みにこのキャブサス警告灯はエアー不足の時は点滅しますが異常ではありません。
エアーが溜まれば消灯します。
今現在点灯中という事は現在故障として認識してます。
で、本来ならスキャンツールを接続して故障コード呼び出せれば確認は簡単なんですが、残念ながらウチにある診断機ではキャブサスは未対応。
なのでOBDコネクター端子を短絡させて問題の故障コードを確認します。
キーオン状態で16ピンコネクタの11番と4番を短絡させます。

ところが短絡させても一向に故障コードを表示せず点灯しっぱなし…
アレ⁇
何で…⁉︎
何度か挑戦しましたが表示せず…
その後、何度かキーをON、OFFしたりしてるとチェックランプが消灯し正常な状態に戻り…
その時に自己診断をかけると見事に故障コードを表示し始めました…
もしかして現在点灯中は自己診断が出来ないとか…⁉︎
整備書読んでもそんな事書いてないけど…
ま、そんな事は後で考えればいいとしてとりあえず表示している故障コードを確認。
すると、522キャブエアサスペンションフロント側異常のコード。
かなりザックリな故障コードですが…
対応したスキャンツールがあれば各部のデータ表示も可能なのでトラブルシュートも効率的なんだろうな…と思いながらも無い物をねだっても仕方ないので、自力で調べるしかありません。
このコードの検出条件はキャブサスコンピュータがフロントのキャブ高が高いと判断してフロントキャブ高を下げる指示を出しているにもかかわらずキャブ高が下がらないとこのコードを記憶するようです。
この条件から考えればある程度不具合の原因となる箇所は絞られますが…
まずこのギガのキャブサス制御は前後ハイトセンサーから入力される数値を元にコンピュータが現在のキャブ高を認識、常に最適なキャブ高になるように調整を繰り返しています。
そのベローズにエアーを入れたり抜いたりという動作を行なっているのがマグネットバルブ。
なので可能性として考えられるのがフロントハイトセンサー不良かマグネットバルブ不良…またはそれに関係する配線。
それに確率的には低いですが無くはないのがコンピュータ不良…
この辺りに絞れます。
インパネをバラして…

キャブサスコンピュータ側で各センサーの電源電圧を測定…


コンピュータの電源電圧やアースに不具合は無し…
更にマグネットバルブの電圧も問題ありませんでした。

ハイトセンサーの電圧変化も安定しておりこちらも問題ナシと判断。
各部の配線を揺すってみても症状は出ないので配線が原因でも無さそうです。
各部に問題がない事、それに症状が出たり出なかったりする事を考えると恐らく原因はコイツかな…⁉︎
フロントキャブサスの排気側マグネットバルブ…

それ以降症状が出ていないので推測になっちゃいますが、恐らく通電されてるのにマグネットバルブが機械的に作動してないんでしょう…
その為キャブ高が下がらずチェックランプ点灯…といったトコでしょうか。
ま、いすゞさんのマグネットバルブはよく壊れますしね…笑
その辺りの可能性も含めた判断という事もお客様には伝えて見積りを出す事にします…
とりあえず故障コードを一旦消去します…

メモリークリアコネクタを接続して消去。

後はお客様の返事待ちです…
それから話は変わりますが前から気になっていたモノを買ってしまった…
コレ…


その名もサーマルイメージャー…
もう名前からもお分かりかと思いますが、このサーマルイメージャーは温度差を画像として表示する事が出来ます…


自動車整備には温度を管理したい時って少なからずあるんですよね…
物の温度変化でトラブルの原因が分かる事も多いです…
例えばDPF…
再生時に昇温不良トラブルの場合でもエキゾーストパイプや酸化触媒の温度変化を見ればインジェクター不良なのかシャッターバルブ不良なのかはたまた触媒不良なのか…などが判断出来ます。
こちらは事例集の一例

その他にもサーモスタットトラブルやヒーターコア、挙げたらキリが無いですが可能性はホント使い方次第でどんどん広がりますね…
キャプチャーショット機能もあり画像をSDカードに保存も出来ます…
自分の手を見るとこんな感じ…

エンジンルームはラジエーターが熱を持ってるのが分かりますね。

どんな事に役立つかまだまだ未知数なので楽しみです…
これからどんどん活用していきたいと思います…