メカニック日記

メカニックです。仕事ネタから感じた事思った事など気まぐれに更新していきます…

トレーラーABS…

2015-12-19 12:49:18 | トレーラー
ABSのチェックランプが点灯する…との事で入庫したトレーラー…

現車を確認すると…


トレーラーABSチェックランプが点灯してます…



トレーラーABSも色々な種類がありますが…
基本的には専用の診断機が無くても、現在故障であれば自己診断機能で故障コードを呼び出す事が可能です…

その呼び出し方法はメーカーや種類によって異なりますが…

今回の車両は…





このタイプはWABCOのVCS-Ⅱ…というタイプ。
現行型で比較的新しいタイプのABSです…

外部診断用のコネクターもあり専用のPCなら詳しく調べる事が出来ます…

が、基本的には無くても自己診断で診断は可能です。



このVCS-Ⅱはトラクターと連結状態でIGキーのon、off操作で自己診断をします。

キーをoffの状態からon、off、on…としてそのままonを保持。
それぞれの間隔は1秒以内です。

すると…トラクターのメーター内のトレーラーABSのチェックランプが点滅を始めます…

その点滅パターンが故障コードになります。


で、今回はコード4…で右のホイールセンサー系の故障コード…


ホイールセンサー系の故障コードで可能性がある原因は…

まず、ホイールセンサーの断線やショートや…
センサーとパルスリングのギャップ不良…
そして、可能性として無くは無いのがECU…

この辺りに絞れます…


とりあえず簡単に調べれる断線、ショートを点検します。


ここで役に立つのがコレ…


いらなくなったホイールセンサーのカプラーをちょん切っただけの点検用コネクター…
センサー側のカプラーはピンが深い所にあるのでそのままだとやり難いのでコレがあると便利です…


センサーの抵抗を測定すると…





約1.1kΩで基準値内です…

次にセンサーの絶縁抵抗を点検するも良好。


あとは、ホイールセンサーからちゃんと信号が出てるか調べる必要があるんですが、車輪をジャッキアップしないと点検出来ません…

が、…この12月は工場内がパンパンで作業する場所がないので車を1度預かり、続きは来週から作業する事に…

この時期はどうしてもお客様に迷惑をかけてしまいます…


そして…何故か忙しい時に限って…設備が壊れます…

この職業の命とも言える…エアコンプレッサーが壊れました…

3気筒の内1気筒がエアを汲んでおらず…
エアクリーナーに逆流してたのでバルブがダメになったんだろうと大至急部品を注文して、業務終了後に修理…

ヘッドをバラすとインテークバルブが欠損してました…

バルブといってもただのスプリング板ですが…

割れた破片がシリンダーを傷付けてました…泣


が、今回はヘッドとバルブボディのみで対応します…





落ち着いたらちゃんと直すのでそれまでどうか壊れないでね…笑
























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