久々の低品質な整備シリーズ…
そんなシリーズあったのか?って話ですが。
過去にも少し記事にした事があるので 今回は第2弾にしてみました…笑
乗用車や外車をメインでやられている整備工場さんからのご依頼でアクセルを開けるとヒュルヒュルと異音がするという事で修理の依頼を受けたダイナ…
キャブを上げて目を疑いましたよ…
コレ。
分かります?
あろうことか4番のエキマニスタッドが折れ込んで、それを誤魔化す?ためにボンドで埋めてあるという暴挙…
(ちなみに依頼主さんの整備工場での仕事ではありません…)
コレやった奴は車触んない方が社会のためですよ。本当に。
もし整備士だったとしたら今すぐ辞めて頂きたい。
結論、異音の原因は4番マニホールドからの排気漏れでした…
イヤ、そりゃあどう考えたって締まってないんだから漏れるよな…
逆にコレをやった奴はボンドで排圧を止めきれると思ったのか?
いつどこで誰がやったのかは分かりませんし知りたくもないですけどね…
依頼主さんに説明すると予定を止めてもらうから直ぐに修理にかかってくれ…と。
(そりゃそうだよなぁ…)
部品を手配しつつ分解していくと他にも低品質な整備があちこちにあり…
まずベルト調整用のオルタの取り付けボルトは無くなってるし、ターボ上部のウォーターパイプのユニオンボルトはガスケットが3枚(通常は2枚)入ってるし…
ターボ外してエキマニも外すとガスケットも向きが全然違うし…
エキマニガスケットの向きが1番以外は全部ハズレ。
こんなところまで低品質な整備の手が回っているので正直嫌な予感しかしない。
で、問題の4番…
スタッドが折れた理由は分かりませんがそれを誤魔化すためにボンドって…
塗りたくられたボンドを除去すると上側の折れこんだボルトにはポンチの跡が残っており…
と、いうことは折れ込んだボルトを抜こうとしたという事。
ポンチの位置はセンターから全然ズレてるけどね…
ここまでやって続きをやらなかった事には疑問が残るけど…(ちなみにこの後その理由も判明する…笑)
とりあえずポンチ打ち直して下穴開けてまずはエキストラクターで挑戦…
すると上はすんなり抜けました…
そのまま下側のボルトにかかると、お気に入りの月光ドリルでも下穴が一向に開かない…
アレ?おかしいな…と思い表面をよく調べてみると、まさかの折れたエキストラクター?もしくはドリルが内部で折れ込んでる…
そりゃ穴も開かないはずだわ…
恐らく…
何らかの理由でスタッドが折れ、それを修理する為にターボ、エキマニを外して折れ込んだスタッドボルトの抜き取りにチャレンジするもエキストラクターもしくはドリルがスタッド内部で折れ込んでしまった為に諦めて破茶滅茶な組み方で戻してボンドを大量に塗りたくって誤魔化した…というとこでしょう。
ていうか折れ込ませたスタッドの中に更に余計なモンを折れ込ませてんじゃねぇよ…笑
どちらにしてもエキストラクターでの抜き取りが不可能なのでTIGでボルトに肉盛りして抜きとる事に…
肉盛りして…
適当なボルトを溶接して…
カジらないようにグリグリ慎重に抜き取り…
無事に摘出…
カジらないようにグリグリ慎重に抜き取り…
無事に摘出…
タップを立てて…
どちらのネジ山も問題なしでとりあえずひと安心…
他のスタッドボルトも全交換…
エキマニは当然と言えば当然なんですが歪んでおりました…
本当はエキマニも換えたいところですが、今回は依頼主さんの意向もあって歪みを可能な限り修正して再利用していきます…
鋳物なんであんまりプレスし過ぎちゃうと割れちゃうので注意が必要ですが…
当然ガスケットは新品に交換して…
組み付け…
冷却水も交換して修理も完了です…
今回はこんな低レベルな整備を目の当たりにしてあまりにも腹が立ってしまったので記事にしてみました…
この車両DPF付きだし、一歩間違えば車両火災になる可能性だって十分あった訳です…
お客さんはこんな低品質な整備がされているとも知らずにお金を払っている訳で…
逆に言うとお金払って車を壊されてるんです…
今までどこに修理を出していたのかはお客さんが1番分かっている事だと思いますので、今回の車の状態はありのままを説明させて頂きました。
初めはこの修理を行った所にクレームで持って行こうか…という話も出たのですが、こんな作業をする所がまともな修理が出来るとは思えませんからね…
理由はどうあれボルトを折ってしまった事は仕方ないとしてその時点でお客さんに説明して時間を貰ってでもキチンと修理するべきで…
ボルトの折れ込みなんてこの仕事では日常茶飯事なんだから説明するだけなんですよ…
お客さんに怒られようが何だろうが折れちゃったもんはしょうがないし謝るしかないんだから。
ただそれだけの話なのに自分のミスを隠そうとしてこんなクソ整備をしてる事に腹が立つ…
以上、低品質な整備事例でした…
あ、それからやっとアベちゃんマスク届いた…!!
しかも会社に…笑
確かにエキマニスタッドは最後端が折れ易くドリルが入り悪い箇所なんですよね
察するに「コーナードリル」等の器具が揃っていない工場で修理したのでは無いのでしょうか?
小生もスタッド折れの修理には初期穴を開けてから1ミリ以下のサイズで拡げて行き、逆タップで抜いたものでした
V8やV10には泣かされた思い出が多々有りますわ (笑)
丁寧な仕事は見習うばかりです^ ^
私もMKのバスのスタッドをした時は調子に乗って穴あけをしていて、貫通させてヘッドを交換した思い出が…w
車屋さんに限らずイレギュラーはつきものですし、それを正常化させるのは、どの職業でも同じではないのかなぁと…いつぞやの記事にあったオイルパンのガスケットにボンドを塗りたくるとか…よくお客様からお金を取れるなぁと…
命を預かる職種についている責任を感じないのかなぁっと同じ業種にいて悲しいですね。
管理人さんの様な方に触られる車達は幸せものですね^ ^
私も自分のした仕事には胸を張って直しました!と常に言える様に初心を忘れずに精進いたしますね^ ^
すてき!!
まだマフラーパテとかならわかりますけど…
まぁ駄目ですけね
整備士ならちゃんと治さないとダサいですよね
音とか誤魔化せたんですかね?納車段階で
排気入れたら爆音になりそうですけど
これまた随分お粗末な・・・・(^^;
元UDさーびすまんさんの言うようにロクに工具の無い
トコでやろうとして失敗し、誤魔化した感アリアリですね!
自分も今ウチのお客様で今まで使ってたタダノの
カーゴクレーンが古くなって部品が出なくなって
修理不可になったのでロシア人が経営してる店(?)で
タダノの二世代前のクレーンを中古で載せ替えした様
なのですが・・・・・・
油圧ホースが前のクレーンのをそのまま流用した
のでボロボロ!
その油圧ホースに合わせてホースジョイント同士を
溶接で無理やりくっつけたは良いが
オイル漏れしてる!
クレーンを車体に取り付けるフレームボルトも
そのまま流用したのか、長さが足りず
ギリギリ付いている状態!
ブーム下のワイヤーガイドシーブの取付位置を
変えられてる!
とどめにこのクレーンの製番から注文した部品が
片っ端から合わないので調べたら
3個イチ(クレーンフレームとブームポストと
ブームが全部違う物の寄せ集めだった!)
ひたすら整合作業で泣きそうです!
(・・・・もちろん料金はもらいますが)
ボルト折れるの恐怖です。折れても自分で処理出来ればいいですけど、経験が少なくどう対象したらいいのか分からず…
最近ギガの排気のバタフライ交換したんですが、エキゾーストパイプも外す関係でガスケットも交換したんですけど、裏表(向き)って決まってるんですよね?
ガスケットの裏表って何か法則的なものって有るんですか?
いつもそういう裏表だったり部品の向きだったりで困らないように外した状態で置くようには心掛けてはいるのですが
コレをやったヤツも自分で出来ないんだったら出来る業者にお願いするべきなんですよね…
自分でチャレンジするまではよかったけど、失敗した後の後始末が悪すぎた…
個人の判断なのか会社の判断なのかは知りませんがどちらにしても最低な処理です。
今回の車両はダブルキャブでもキャブチルト出来るタイプだったので作業性は良かったのでまだ助かりましたね…笑
段階があったとしても物事は至ってシンプルですよね…
折れてしまったならなんとかして抜き取る、抜き取れないなら交換…
我々の仕事は車を正常な状態に維持、戻してあげるだけなんですが、個の人間の思考が絡むとややこしくなるんですよね…笑
私も失敗は数え切れない程犯してますからね…
その失敗を次にどう生かすか⁉︎が重要なんですが、今回ボンドを塗りたくったメカは何にも生かせないタイプの人間でしょうね。
誰に見られても恥ずかしくない仕事を心掛ける事は大事ですね…^ ^
まあ100歩譲ってマフラーパテなら応急的な耐久性はあるでしょうね…
ただ、マフラーパテの場合後処理が更に面倒な事になりかねないです…笑
排気系なんて外す段階で折れちゃう事もあるわけで、もちろん折れないように取り外すのも1つのスキルですが、どうにもならない事があるのも事実ですから…
やっぱりお客さんに説明してキチンと修理するのが一番ですよね…
今回の車両はマニ割みたいな音がしてましたよ…笑
こんな仕事をしてよく寝れるな…と思いますけどね…笑
誤魔化せるレベルの状態ではとてもないですから…
サンコイチですか…
まあ基本的に外人は良くも悪くもテキトーですからねぇ…笑
日本人には無いアイデアで修理される事が多いので、結果的に後で整備する人は苦労するんですよね…
キッチリお金貰ってまずは正規の状態に戻すことから始める必要がありますね。
心中お察しします…