KL-EXD52のいすゞ…ギガ…
エンジンは6WG1。
ヒーターの効きが悪い…との事で入庫。
早速、現車を確認します。
まず冷間時にファンクラッチの抵抗を確認。
問題無さそうです…
風はちゃんと出ており…
吹き出し口で温度を測ってみると…
42.3℃…
全く効いてない訳ではありませんが、温度としては物足りないですね…
次にスキャンツールを接続してデータ上の水温を確認してみます…
エンジンを2000回転ほどでしばらくレーシングさせても、水温が65℃を超えません。
その時の水温計は…
アイドリング状態にしておくと…
みるみる下がってくるので…オーバークールです…
という事で…原因はサーモスタットと判断。
部品を発注して作業に取りかかります…
ターボパイピングを外して…
6U型のエンジンに比べるとこの6WG1はまだやりやすいですが…
それでも作業性はイイとは言えません…
ロアホースのパイプも外さないとサーモケースが外れません…
で、この6WG1のサーモスタットは…いすゞ車に多いトップバイパス型のサーモスタット。
このトップバイパス型は構造上、シールか精度の高いカラーが必要になるんですが…
6WG1はシールを使用してます…
当然、サーモスタットが正常でもこのシールが悪くなると、冷却水がラジエーター側に流れ込んでしまいオーバークール気味になってしまう事もあります…
なのでサーモスタットを交換するのであればシールも交換する必要があります…
で、このシールを外すのにSSTが要ります…
正確に言うと、叩いて外す事も可能なんですが…叩いたら、シールのハウジングが割れた…なんて話を聞いた事もあるので、それ以来当工場ではSSTを使用するようにしてます。
これがサーモスタットシールプーラー…
たいした作りではないんですが、リスクを避ける為です…
SSTをセットして…
シールを引き抜いていきます。
新品のシールを圧入。
サーモスタットを取り付けて…
後はサーモケースを取り付けてターボパイピングを組み付けて…
冷却水を注入してエア抜き&漏れ確認。
再度、データを確認します…
アイドリングで76℃まで上がるようになり…
水温も安定してます。
ヒーター温度も…
熱いぐらいに効いてます…笑
最後に冷間時の冷却水の量を確認して完了です…
その後、外したサーモスタットを点検すると原因が判明。
シャフトが曲がったのか…センターがズレて隙間ができてます…
この隙間から冷却水がラジエーターに流れちゃってたんですね…納得です。
話は変わりますが去年の年末にギガの再リコールが出ましたね…
もともとはECUのプログラム不良でDPF再生中にピストンの温度が異常に上昇して損傷する…という見解だったんですが、再リコールでは原因はオイルサーモバルブの開弁温度の不具合…との事らしいです…
油温が異常に上がる…という事なんでしょうか。
まあ、いくつか気になる点もありますが…
これで改善されるといいんですけどね…
あ、ちなみに今回の車両は対象ではありません…笑
エンジンは6WG1。
ヒーターの効きが悪い…との事で入庫。
早速、現車を確認します。
まず冷間時にファンクラッチの抵抗を確認。
問題無さそうです…
風はちゃんと出ており…
吹き出し口で温度を測ってみると…
42.3℃…
全く効いてない訳ではありませんが、温度としては物足りないですね…
次にスキャンツールを接続してデータ上の水温を確認してみます…
エンジンを2000回転ほどでしばらくレーシングさせても、水温が65℃を超えません。
その時の水温計は…
アイドリング状態にしておくと…
みるみる下がってくるので…オーバークールです…
という事で…原因はサーモスタットと判断。
部品を発注して作業に取りかかります…
ターボパイピングを外して…
6U型のエンジンに比べるとこの6WG1はまだやりやすいですが…
それでも作業性はイイとは言えません…
ロアホースのパイプも外さないとサーモケースが外れません…
で、この6WG1のサーモスタットは…いすゞ車に多いトップバイパス型のサーモスタット。
このトップバイパス型は構造上、シールか精度の高いカラーが必要になるんですが…
6WG1はシールを使用してます…
当然、サーモスタットが正常でもこのシールが悪くなると、冷却水がラジエーター側に流れ込んでしまいオーバークール気味になってしまう事もあります…
なのでサーモスタットを交換するのであればシールも交換する必要があります…
で、このシールを外すのにSSTが要ります…
正確に言うと、叩いて外す事も可能なんですが…叩いたら、シールのハウジングが割れた…なんて話を聞いた事もあるので、それ以来当工場ではSSTを使用するようにしてます。
これがサーモスタットシールプーラー…
たいした作りではないんですが、リスクを避ける為です…
SSTをセットして…
シールを引き抜いていきます。
新品のシールを圧入。
サーモスタットを取り付けて…
後はサーモケースを取り付けてターボパイピングを組み付けて…
冷却水を注入してエア抜き&漏れ確認。
再度、データを確認します…
アイドリングで76℃まで上がるようになり…
水温も安定してます。
ヒーター温度も…
熱いぐらいに効いてます…笑
最後に冷間時の冷却水の量を確認して完了です…
その後、外したサーモスタットを点検すると原因が判明。
シャフトが曲がったのか…センターがズレて隙間ができてます…
この隙間から冷却水がラジエーターに流れちゃってたんですね…納得です。
話は変わりますが去年の年末にギガの再リコールが出ましたね…
もともとはECUのプログラム不良でDPF再生中にピストンの温度が異常に上昇して損傷する…という見解だったんですが、再リコールでは原因はオイルサーモバルブの開弁温度の不具合…との事らしいです…
油温が異常に上がる…という事なんでしょうか。
まあ、いくつか気になる点もありますが…
これで改善されるといいんですけどね…
あ、ちなみに今回の車両は対象ではありません…笑
このサーモスタットプーラーは市販されてるのですか?
オーバークールでサーモスタット交換したんですが付け方が悪いのか症状が変わりません。