走行中にプロシフト異常が点灯して変速出来なくなり、一度エンジン切って再始動すると正常復帰するという症状。
再始動後には『運行後プロシフト点検』と表示され、ギクシャク感はあるもののなんとか走行は可能との事で夜お客様の車庫に帰ってきたタイミングで出張で点検。
確かにメーターには運行後プロシフト点検の表示が…
故障コードを確認すると『オートクラッチユニットモーター故障』のコードが…
過去履歴にもACU系のコードがズラリと…
とりあえず現地でどうこうは出来なさそうなので、翌日工場に持ち込む事に。
ところが回送中、プロシフトエア圧低下の警告と同時にブザーが鳴り出す始末…
ブレーキエアタンクのエア圧力はちゃんとあります…
ブザーがなっては止まりの繰り返しなので、どうやら症状的にプロシフト用へのエア供給が追いついていない感じ…
まあ特定のタンクにエアの供給が追いつかない、又は入らない症状は恐らくマルチプロテクションバルブの可能性が高いです…
という事でACUに加え、マルチプロテクションバルブも交換する事に…
とりあえずACUの交換から…
取り外して…
新品のACUを取り付けていきます…
という事でACUに加え、マルチプロテクションバルブも交換する事に…
とりあえずACUの交換から…
取り外して…
新品のACUを取り付けていきます…
まあ構成部品としてはモーターだけも出ますが、距離も距離なのでASSYで交換する事に…
で、組み付け…
で、組み付け…
その後、エア抜き作業を…
で、エアが抜けたかをデータ上の数値から確認…
エアが抜けたらダイアグモニターを接続してクラッチの学習を…
クラッチの学習も完了…
その後故障コードが入力されないことも確認。
ACU交換したらモーターの作動回数をリセット…
これでACUの交換作業は完了。
あとはプロテクションバルブの交換…
診断中に動きの怪しかったプロシフト回路中にある2個のロープレッシャーS/Wも交換…
その後データを見ながら試運転…
問題無いことを確認して修理完了。
その後データを見ながら試運転…
問題無いことを確認して修理完了。
またスーパーグレート壊れました。
エアコンプレッサーの給気口の隣の金属配管が破裂してレッカー移動でした。
https://i.imgur.com/4XYBi5i.jpg
自分はディーラーメカニックではないのでまだ詳細はわかりませんがやっぱりエンジンオイルミストがドライヤーまでの配管付着により圧力がかかりすぎて配管破損したんですかね?
後、配管が破裂したときに飛び散った火の粉は何だったんでしょう?
お疲れ様です。
エンジンオイルで間違いないです…
コンプレッサーから上がったエンジンオイルが配管内に付着してチャージパイプ内でカーボンとなります…
そのカーボンが少しづつ堆積していき最終的にパイプ内を詰まらせるとパイプ自体の温度が更に高温&高圧(カーボンで閉塞されているので)になり圧力に耐えきれなくなったパイプが破裂したのでしょう…
恐らく破裂直前のチャージパイプはカーボンの熱で真っ赤になっていた可能性があります。
そのパイプが破裂したという事はパイプ内の高音のカーボンが火の粉として周りに飛散したんだろうと…
しかしこの状況は非常に危険で火の粉の付きどころが悪いと車両火災に繋がります。
一時期の6R10スーパーグレートにはチャージパイプのリコールも出ていましたがパイプを交換すれば延命は出来ますが根本的な解決にはなりませんよね…
理にかなった説明ありがとうございます。
ちょっと調べてたら三輪精機という所がトラックのエアコンプレッサーのオイルレス化にチャレンジしているようでした。
6R10のコンプレッサーも三輪製です^ ^
トラック用のコンプレッサーでオイルレスはハードルが高いですが、実現すればもしかしたらトラブルも減り良い方向に向かうかもしれませんね…
耐摩耗性をどうするか?潤滑はどうするか?
技術はこうやって進歩していくんでしょうね…