愛国心というものは、
今日から愛国心を持ちましょうといわれて、
もてるものではないですね。
それなりに、
我が国の歴史や伝統、
これまで受け継がれてきた文化などを知る中で、
いい面も悪い面も知った上で、
しみじみと自分の生まれ育ったこの国が、
それでもすきだな~と実感できることだと思います。
そのためには、
無理矢理押しつけられたものでは、
湧き出てくるような愛おしさのようなもの、
いざ火急の時に燃えるような情熱など、
でてくるはずがありません。
また、ある意味で
人を尊敬するように尊敬できるものがあり、
世界の多くの国から
大切に思われるような国、
尊敬されるような国でないと、
なかなかそうはならないと思います。
世界に誇れる国という場合でも、
単に力が強い、
裕福だというだけでは
世界の人々から慕われ、
尊敬される国にはなれないのではないでしょうか。
これからの時代は
その意味で
国際関係はますます深まるでしょうから、
独りよがりで、
国際関係の中で
恥ずかしい思いをするようでは、
自分の国は好きにはなれないし、
まして愛する国にはほど遠くなるでしょうね。
やはり、どんな国に対しても
こびへつらわない、
弱いものいじめしない、
どんな人にも
思いやりのある国と確信できるとき、
”こんな祖国を持って幸せだ”、
と思うとき
誇りも、
しみじみと
湧き起こってくるものだと思います。