
恩師の訪問
小学生時代の恩師を訪問する。
昔の友人たちのことに話が弾む。
恩師はもう70歳をこえた。
卒業してから初めてあったのは新婚旅行の途中、
恩師の教室を訪れ妻を紹介したことだった。
25年後の今も、
そのことを思い出していただいて
あのときのことは、
忘れられないと喜んでいてくれている。
『教師稼業冥利につきる』とは
このことだと思うとはなしてくれた。
数年前、
里に帰るたびに出会って、
食事に誘うある友人がなくなっていた。
その前の年に「結婚した」、と
風の便りがあったばかりだったのに。
人のいい友人だった。
理由ははっきりしないが、
自殺のようだった。
もうひとりの友人は昔、
京都の三千院でばったり出会う。
しかし
その後は全くあっていない。
30年以上前のことだった。
どこに通っていると聞いたら
「京大に通っている」と聞いただけだった。
あれからどうしたことだろう。