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超犀門的日常身辺雑事控

from Musashino
since December 8, 2009

100冊目

2021-09-03 | 読書





水曜日から 樋口明雄『還らざる聖域』(角川春樹事務所)を読み始めた。
内容は事前に調べず、「樋口明雄だから楽しめるはず!」ってノリで。

そしてこれが今年の読書の100冊目になるのだ。
まー、ただの通過点ではあるけど、一応『節目』って事でブログにしておく。

そしてその内容は…

屋久島、陥落202X年、内戦に揺れる北朝鮮の最強部隊・特殊作戦軍が世界遺産の屋久島に突如上陸した。全島を武力制圧し、島民を人質に日本を脅迫する中、その時政府は?、警察は?、そして島民は?。空前のアクション超大作。「奇跡はまた起こるさ、ここは神の島だからな」。
(amazon解説を引用)


…今朝も早くから(定休日だし雨だし)読んでおり、話しは既に中盤へ。
北の最強軍事部隊に対して、果たして島民は如何にして立ち向かうのか?。

やがて来るその日のために

2021-07-20 | 読書



昨年12月の『本の雑誌』のTwitterで
椎名さんの新刊が紹介された。


タイトル『遺言未満、』。
椎名ファンとしては衝撃的なタイトルだ。
そして、帯の言葉にまさに「ドキッ」とした。

しかし…

裏帯の文章には「クスッ」とさせられる。
いつものユーモアだ。
毎日飲むビールが美味いのなら、まだまだ大丈夫だ!。
そう信じるしかないじゃないですか!。



で、地元の書店に走って購入したのが12月17日。
気になって気になって仕方なかったけど、直ぐには読み始めず。
いや、正直言うと読むのが怖かった。
やがて来る『死』を椎名さんがどう捉えているのか?。
それを知るのが怖くもあった。

椎名さんは1944年生まれ。
6月14日が誕生日だったから、現在77才だ。

2013年7月刊の『ぼくがいま、死について思うこと』でも人の死について考察していた。

2019年6月に一枝さん(奥様)の写真展で直接一枝さんと話す機会があり、「椎名ももう身体はボロボロですから…」などと仰っていたし、その後の数回に渡る講演会で生の椎名さんを拝見した時にも、一緒に浮き球△野球をしていた頃の元気溌溂の椎名さんとは程遠い感じがしてね。
確実に歳を重ねてる訳だから、それは仕方のないことだけど、やはり、こう、気持ちが凹む。

今回の新刊の中では自らの「その時」への対応方法を決めた事を記している。
日本の葬儀費用の高さを嘆き、「できるだけ質素に」「残る遺族に無用な負担をかけない方法」「大仰な葬式などしなくていい」
そして導き出した答が『海に散骨』。
実に椎名さんらしいじゃないか。
しかも、盟友である山下カズさんの暮らす八丈島の海へ、との考えのようだ。
いいねぇ、実にいい。

あー、その時のことを想像しただけでも涙が出そうだよ。

いやいや、そうじゃない、まだまだ椎名さんには美味いビールを飲んでいて欲しいのだよ。
やがて来るその日が、ずっと先でありますように…。

#075/2216 ★★★★★
7/5 読了

読まずにいられない

2020-06-19 | 読書



新型コロナウィルスのお陰で図書館が閉まってた間は、とても難儀したのだった。
何せ『軽度の活字中毒』だからね、読む本が無いと言うのが堪らなく辛い。
けど、読まずにいられない。
勿論、家の本棚にあるのを読み返すのも良いのだけど、それも何やらもどかしい。

そこで、行く訳ですよ、町の書店に。
(書店まで閉まっていたら、それこそ発狂してたかもw。)

で、↓↓↓これらの本を買って、それこそじっくり味わいながら読んだのだった。

おっと、『孤独のグルメ』はAmazonで取り寄せた漫画だけどね💦。
夢枕獏と北方謙三の作品は久し振り。
特に夢枕獏の『ヤマンタカ』は良かった◎。
『タコの知性』(池田譲/朝日新書)はイカタコ好きとしては気になっていた一冊で、いやはや、凄いぞタコは❗️。

勿論、これだけでは読書欲は満たされないから、家の本棚から『モーターサイクル ダイヤリーズ』(チェ ゲバラ/角川文庫)辺りも引っ張り出して読んでいたのだ。


これは読書メーターの5月データだけど、まぁ、4月も7冊と似たようなもの。
読者量がこんなに低迷したのは、10年前にデータを記録し始めてから恐らく初めて。
その前の紙データの時代を含めても記憶がない。
いやはや、辛かった。

こんな状態で5月までやっと乗り切り、そして迎えた待望の図書館再開!。
その2日目に流行る気持ちを抑えつつ駆け付け…

これだけゴソッと借りてきた。
いやぁ、何だろう、この『読む本がある』という安心感。
まさに『小確幸』❗️。
もう、貪るようにグイグイ読んだ。


ほーら、6月の棒グラフは見事に復活してる!。

そして、最後の1冊となった『北斎になりすました女』(壇乃歩也/講談社)を一昨日から読んでる。
これは葛飾北斎の娘(お栄)に焦点を当て、これまで余り知ることもなかった彼女の『影の絵師』としての生き様?を明らかにしてくれている。
俄か北斎好きとしては「出会えて良かった!」と思える一冊だ。

勿論、この後の本も既に数冊確保しており、抜かりはない。
4月〜5月で凹んでいた分、取り返すぞー❗️。


100冊

2019-07-11 | 読書
 
2019年の読書が7月10日で100冊に達したので簡単に記録。
 
その100冊目は
 
『想い人〜あくじゃれ瓢六』
諸田玲子著
文藝春秋
¥1550
2018年9月刊
978-4-16-390901-1
★★★★☆
 
このシリーズは何冊か読んでいるはずなのに、これまでの話がどんな内容だったか?、瓢六ってどんな男だったか?、がまるで思い出せないままに頁をめくり始めた。
 
あー、そうだ!、身籠っていた女房のお袖が何年か前の江戸の大火で行方不明になってて、すっかり生きる気力を失ってた瓢六だったのだ。しかし、身の回りでは次々と厄介ごとや事件が起き、仲間である奉行所同心の篠崎や長屋の連中と共に解決していくストーリーだった。
 
今回もアレコレと騒動が巻き起こるのだが、それと並行して遠く丹後国でお袖らしき女が幼き男の子と暮らしているという噂も耳に届く。果たして、本当に自分の女房だった女なのだろうか?。幼き男の子は自分の息子なのだろうか?。それを確かめに丹後国まで出掛けた瓢六だった
 
野暮になるから結末まで書くまい。けど、本の表紙に大きなヒントがあるよね。
 
さて、101冊目は何を読むかな?。
 
 

北上ラジオ

2019-03-07 | 読書
軽度の活字中毒の犀門がとても頼りにしている書評誌『本の雑誌』(本の雑誌社/月刊)が今年からYouTubeで新しい試みを展開している。
 
それが『北上ラジオ』だ。
 
本の雑誌社の『炎の営業部長』こと 杉江由次氏が聞き手となり、書評家の北上次郎氏が1冊の本について熱く語る内容なのだが、これが滅法面白い。
 
普段は『本の雑誌』の中で『限られた文字数』で幾つかの作品について書いている北上氏だが、(自分との)相性が良いのか、かなりの割合で面白かったり感動する1冊との邂逅が味わえる。
 
そんな訳で北上さんの書評を大層頼りにしているのだが、それがこの『北上ラジオ』では『本の雑誌』で紹介しきれなかった(or 発行のタイミングと微妙にズレた?)作品を(慌てて)突っ込んできており、更に『ライブ感のある対話形式』で我を忘れたかのように2人が熱く語ってくれるもんだから、その『熱量』がこちらにヒシヒシと伝わり、「おぉ、これは必ず読まねば!」とこちらの気持ちを動かしてくるんだな。
 
記念すべき第1回で取り上げられたのは『クロストーク(コニー・ウィリス/早川書房)第1回だけに北上氏の熱い早口トークが炸裂。これに感化されて図書館に予約。
 
第2回『ある男』(平野啓一郎/文藝春秋)これは、普段から平野作品は読まないのでスルーw
 
そして、最新の第3回で取り上げたのが『ノースライト』(横山秀夫/新潮社)だ。
 
            
横山作品は2003年の『クライマーズ・ハイ』に出会ってから『第三の時効』『影踏み』『半落ち』『64』などを欠かさず読んでいるので、この新刊も実に楽しみだ。
 
北上氏の熱いトークに興味のある方は以下のリンクからどうぞ。
 
 
【追伸】Twitter で杉江氏に「北上ラジオ、最高に面白いですよ!」と話しかけたら、「何回続けられるか判りませんが、頑張ります!」との返信を貰えた。
 
取り敢えず、第4回を楽しみにしていよう!。