新型コロナウィルス感染拡大で6月7日(第21話)の放送を最後に撮影がストップしていた大河ドラマ『麒麟がくる』。
そして、再び放送がスタートしたのが8月30日。
第21話まではオンタイムで毎週欠かさず観ていたのだが、コロナ禍によるこの何ともし難い空白の時間がかなり邪魔をし、放送が再開されても心して観る準備がまるで出来てなかったので、第22話からはひたすら録画を続けていた。
そして、正月休みに突入したタイミングで番組HPにて第21話までのストーリーを復習し、充分に気持ちが追いついた状態になってから、録画していた第22話から再び麒麟の世界に戻った。
そして、今週放送の第42話を先ほど見終わり、次回と最終回をオンタイムで観られる状態に。
いやぁ、この20話の間に色々ありましたなぁ…
◼︎京都で将軍足利義輝の暗殺計画の噂
◼︎義輝殺害され、次期将軍の擁立問題勃発
◼︎信長、美濃を平定
◼︎光秀、信長に義昭を伴っての上洛を提言
◼︎義昭、上洛。信長は周囲の三好勢を一掃
◼︎信長、越前の朝倉攻めを決断
◼︎織田と姻戚関係にある浅井が寝返り!
◼︎比叡山焼き討ち!
◼︎幕府は信長の力を削ぐ為に光秀の暗殺を計画するも失敗
◼︎甲斐の信玄死す
◼︎松永久秀、離叛!
◼︎光秀の妻、煕子死す
◼︎光秀の次女、たまが細川家に嫁ぐ
◼︎離叛した松永久秀、追い詰められて自刃
◼︎信長、家康に「武田と通じてるから」と正室築山と嫡男信康の成敗を命じる
◼︎自分の頭越しに帝と会った光秀に話の内容を質すも頑なに口を閉ざす光秀の態度に激怒
◼︎公方義昭、信長が居ない京なら戻っても良いと訪ねてきた光秀に洩らす
いやぁ、この流れの中では、やはり松永久秀の暗躍が際立っていたな。
常に世の情勢に目を向け、自分の利と思われる方へ次々に身を翻し、最後には信長に離叛して自害すると言うドロドロした結末。
いささか過剰な演出と演技ではあったが、これはこれでストーリーに厚みが加わったのではないかな。
そして、一昨日に読了した今村翔吾の500頁を超える大作『じんかん』(講談社)は松永久秀の物語。
貧しい子供時代から三好家に取り立てられ、やがて松永久秀を名乗って三好家の存続に心血を注いだ姿が描かれている。
偶然にも大河ドラマと同じタイミングで読んでいたのだが、どうも自分の知ってる史実とはかなり乖離していたな。
松永久秀と言えば、三好三人衆と共に足利義輝の暗殺の裏で糸を引いたり、後に決別した三好家との争いで東大寺の大仏殿に火を放ったとされ、悪のイメージが払拭出来ないのだが、『麒麟がくる』ではその辺りは克明には触れず、また『じんかん』でもサラッと描かれているだけで、何処にも悪党振りが伺えない。
これは少し調子が狂ったのが正直な感想なのだ。
【閑話休題】
話を『麒麟がくる』に戻そう。
義昭や家康の言葉に揺れ動く光秀の心。
帝の首をすげ替えてまで自分の意のままに動かそうとする信長では、いつになっても世の中は平かにならない。
麒麟が降りてくる世の中にしたい…
おっと、少し語りすぎた。
ここでやめておこう。
残り2話、楽しみだ。