ひろふみのブログ☆

囲碁棋士大橋拓文のオフィシャルブログです。

中国記1 中国の碁日本の碁

2011-02-28 10:59:51 | 中国

ではでは中国のお話です。

2月21日月曜日。

11時半ごろ北京に到着し、電撃的なホテルチェックインを済ませ、早速、葛道場へ。

葛道場は近年の入段者がとても多く、少年棋士がたくさんいる道場です。

午後3時頃から対局開始です。

一局目は魏強二段と打ちました。ぼくの白番です。

印象に残った場面を見てみます。

1図 今白□とつないだ場面。定石は黒a。しかしここで・・・

2図 黒1と広げてきましたこれは結構ボクの中では衝撃的。

1図a「10-五」のキリを放置するのはちょっと気味が悪く、日本ではなかなかお目にかかれないと思いました。

傷をカバーしながら地にしてしまおうという、実戦的な発想です。

3図 経過図 まず左辺を白2から安定させてチャンスを待ちます。

黒13までとなり、白が厚くなったので4図に続く。

4図 白1とおまじないをしてから待望のキリ。

そして白7が手筋です。

5図 この手の狙いはシボリです。丁度4図白7は傷を守っています。

この後、黒は上辺を渡れますが、白も上辺左側で活きられるので黒地を荒らして白成功です。

6図 実戦進行黒7まで白先手で上辺を値切って白10に回れました。

白優勢です。この碁はリードを守ることが出来て白中押し勝ち。

この碁はたまたまうまく捌けましたが、2図黒1のような手を見れたので、中国に来て良かったなと早速思いました。

この日は夕食後も1局打ち、2連勝でした。自分でも調子が良くてどうした

と自分で自分に驚きつつも、ホテルに帰ったら深く考える暇もなく爆睡モードに突入(笑)

早起きの効果ですね二日目に続きます。

コメント (2)
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