昨日はとても面白いことがありました。
なんでも、ドイツから発陽論を研究してる方がいらっしゃるということで、
それを拝見致しました。
発陽論というのを簡単に説明いたしますと、ようするに詰碁集ですね。
資料を読むと、1713年版本とあります。来年は300周年か
著者は名人因碩です。もうすぐ映画になる天地明察の渋川春海と同時代の人です。
長く井上家(碁の家元)秘伝とされ、古今の詰碁集で最も難しいとされているのがこの発陽論です。
その発陽論の中でも一番難しいのがこの問題。
思えば、この問題を見て衝撃を受けたのが小学生のとき(たぶん9才か10才)
以来これを超える問題を目指して、今まで二千題近く問題を創りましたが、
未だこの境地には程遠く、こんなのどうやって創ったんだと う~む偉大だ・・・・・・
そういえば入段直前に、発陽論ばっかり研究していた時期があったのを思い出しました。
緑星や院生の控室でこの問題をあれこれ調べていたなあ・・・
明日は手合いです。
相手は黄孟正九段です。
黄先生は私の院生時代の院生師範であり、
この発陽論も約10年ぶりに研究して、これは初心に帰りなさいと言われてるようで・・・
悔いのない碁を打ちたいと思います。