少々ブログに書くのが遅れてしまいましたが、
井山裕太本因坊が棋聖を奪取して、史上初の6冠に輝きました。
そしてグランドスラムも同時に達成という快挙です。
決定局となった第6局から、印象に残った場面を一つ書いてみます。
1図 碁はまだはじまったばかりですがここで黒1(11手目)と一間ジマリ。
なんだ、普通のシマリじゃないか!?と思うかもしれませんが、
私は上辺が気になって仕方がないのです。
少なくとも私がここに打つためには1%の閃きと99%の勇気が必要です。
2図 黒△と上辺を守ったところ。
こうなって見ると、右辺の黒が理想型で、先の一間ジマリが最も良さそうなシマリになっています。
この後も、難しい変化がたくさんあったと思いますが、見事に流れを引き寄せて黒が勝ち6冠誕生となりました。
6冠が史上初の快挙であることはもちろん凄いですが、
そのプレッシャーの中でこのような碁が打てるということが、更に凄いと思いました。