前回に引き続きアルミ杯の予選の話です。
1手30秒に1分の考慮時間10回、いわゆるNHK杯方式の早碁ですので、
1日に二局(組み合わせによっては三局の人もいる)打ちます。
前の碁は午前に打ち、これから紹介する碁は同日の午後に打ちました。
安斎伸彰七段と、私の黒番です。
1図 白△と打たれた場面、中央下寄りの黒と右辺の白がせめぎ合っています。ここでどう打つか。
2図 実戦は勢い余って黒1と迫りましたが白4までどうも苦しい
3図 続いて攻め合い含みで黒5と打ちましたが白6が妙手。
4図 2図黒1ではこのようにハネ伸びて、安定を目指すべきでした。
5図 実戦は振り変わりになり互角の分かれかと思いますが・・・
6図 この攻め合いに来られたら、白が1手ぐらい勝ってるような気がします。空間が多いので全てを読み切るのは難しいですが・・・
4図のハネ伸びは急所でした。これを逃すようではいけません。
この後も、紆余曲折ありましたが、最後はかろうじて勝ち。
276手完 黒2目半勝ち
アルミ杯はこれで予選通過となり、11月、広島での本戦に進みました。
年齢的に最後のチャンスなので、最年長記録目指して頑張ります。