どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

頭のうちどころが悪かった熊の話

2007年06月03日 | 
続けてもう一冊。


◆ 頭のうちどころが悪かった熊の話  安東みきえ著


なんともタイトルのヘンな本です。
これは読売新聞の小泉今日子さんの書評を読んで、興味がわいて読んだ本です。


この本は7つの短編の動物寓話、児童書です。

動物の寓話というと小学校の時に読んだ「椋鳩十集」を思い出します。
ストーリーは覚えていませんが、読んだ後温かい気持ちになった事は記憶に残っています。
(著者も第11回椋鳩十児童文学賞を受賞していました。)


私が印象に残ったのは『ヘビの恩返し』です。


ヘビのお父さんは子ヘビに教えなければならない事がたくさんあります。

「この実はカコの実といってな、ぼうや。毒の実なんだ。この実を食べると一生、過去のことしか考えられなくなるんだよ。」

「絶対食べるんじゃないぞ。」と言っておきながら、お父さんヘビは誤ってカコの実を食べてしまいました。
そしてお母さんヘビもまた「ミライの実」を食べてしまい、未来の事しか考えられなくなってしまいました。

過去しか考えないお父さんヘビ、未来しか考えないお母さんヘビ。

「今のぼくをきちんと見ろよ。親だったら正面きって向き合えよ」

ヘビの子どもは怒ります。そして・・・




時間が経ってからまた読み返したいと思う一冊です。


【新釈】走れメロス

2007年06月03日 | 
本のカテゴリー、久しぶりです^^;


皆さんは本を選ぶのってどんな風なのでしょうか。

私は書店や図書館の棚をぐる~りとまわりながら、面白い本はないかなぁと探す事は滅多にないです。
時間つぶしにちょっと読む単行本などは、好きな作家さんのと決めていますが。

大抵は、メディアとかで紹介された本を読む事が多いです。
(読むと言える程、読んでいませんが・・・^^;)



◆ 【新釈】走れメロス (他四篇) 森見 登美彦著



今年の本屋大賞授賞式の会場で、書店員さんに『次に売りたい本は?』というTVインタビューで1位を獲得した一冊です。

森見登美彦さんは、本屋大賞2位の『夜は短し歩けよ乙女』の著者であります。


この本は、名の知られた古典的短編を、時代を現代に置き換え、森見風の文体にアレンジしたものです。


例えば、原典の「走れメロス」では、メロスは友との約束を果たす為だけに走った。
ところが森見さんにかかると、芽野は友を裏切り、追っ手から逃げる為だけに走っている。ただひたすら逃げる為に走る。
おぃおぃ?!と思いながら読み続けると、最後は・・・。


他は、山月記、藪の中、さくらの森の満開の下、百物語が収められています。

残念ながら私は原典を読んだ事がないので、まずはそちらを読んでからにしようと思っています。