どんぐりの木の下で

日々の出来事を書き留めています。

休憩時間はない。

2007年08月02日 | 講師話
今日から委託訓練クラスの8月生がスタートしました。

5月生に比べて、ぐっと平均年齢が上がりました。
ただ、年齢と『理解力』は反比例というわけではないので、あまり先入観を持たずに取り組みたいと思います。


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先日、こんな話を聞きました。

数日の連続した講習会でのことです。

その講座は受講生にテキストを購入してもらい、それに沿って講座(授業)を進めていきます。


   先生、ここわからないのですが・・・


休み時間に入ってすぐ、受講生の一人がサブ講師に質問をしました。
このサブ講師はまだ経験も浅い『新人さん』です。



   それは、テキストをよく読んで自分でやってみてください。


そう言い残して、部屋を出て行ってしまったそうです。




もしかしたら、このサブ講師は急ぎの用事があったのかもしれません。
我慢していたトイレに駆け込みたかったのかもしれません。

もしかしたら、この受講生は自分で考えようとしない人だったので、考えてもらうようにあえてそういう態度をとったのかもしれません。

この話を聞いただけではなんとも言えませんが、もし「休憩時間だから・・・」という理由だけでそうしたなら、それは間違いだと思います。



   講師に休憩時間はありません。



休憩とは、疲れを取って気分をリフレッシュするものですが、ほかに、内容の区切りをつけたいときに講師は意図的にとります。

受講生にとっては、前の内容で理解できなかったところを個人的に質問できる貴重な時間なのです。



でも、そうは言っても、長時間の講座になれば、講師も休憩を取りたいものです。

そんな時は、一緒の講師と相談するとか、休憩途中でもすぐに対応できるようにするなど、いろいろ方法はあります。


  
   申し訳ありませんが、休憩取らさせていただけませんか・・・


このサブ講師がどうしても休憩を取らなくてはならなかったのなら、このくらいの言葉は添える必要があったと思います。


   休憩時間には質問できない。


受講生にそんなふうに思われてしまったら、良い講座とはいえません。