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2月16日に行われたJANAのシンポジウムの感想シリーズです。
その1 たかが言葉されど言葉
その2 患者が最も興味を持つのは
昨日書いたことは複数のポイントがあったので、今日もその続きです。
みなさんは見たことも聞いたことも経験したことないものを理解できますか?私は理解できません。もし興味を持っていて、知りたい!と思っている時に、誰かが説明してくれたら耳を傾けるかもしれません。興味があるかどうかは新しい知識を習得する際に重要な条件とされています。
健康になりたい、病を治したい、と人は医療施設を訪れます。興味は一点。そんな人にAPNが何であるか、何をする職種なのか、人物なのか、説明したところで、頭に残ると思いますか?
説明すればわかってもらえる、、、、
なんと浅はかな、首がガックリと項垂れます。
興味が全くない人に興味を持ってもらい、学んでもらうやり方はあります(教育界でちゃんと研究されてますから)。それを使えば効果はゼロではありません。私も以前にブログで書いてきました。長いシリーズものですが、その8で詳しくこの点を述べています。できればこのシリーズの全てを読んで欲しい。今回、このシリーズで書いていくことと共通項がかなりあると感じました。
私はファミリーNP。患者に生活改善の教育は多くしますから、そのような技術と知識がなければ効果的な患者教育はできません。よってその辺りも理解しています。理解しているものにとって、「説明が足りないから、もっと説明しよう!」 と言う発想はその分野の学がない人だと一発でわかります。
蛇足ですが、今回のシンポジウムは看護系教員として働いている方々が中心となって運営されたもの。看護系教員なのに、教育についての学がない、、、まさにこれもなぜ日本のAPN、いいえ看護教育も前進していない一つの要因なのだろう、と私は確信しました(悲
続く
冒頭写真: クートニークラウドと呼ばれる雲海の上。標高2075mの頂上から。