走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

覚醒系の薬による躁状態

2017年05月21日 | 仕事
昨日の続き

薬を白昼堂々と駐車場で使用して、オーバードースに至った彼。私が3年前にこの仕事を始めた頃から彼の事を知っています。彼の別名はミスターグランピー。超不機嫌なおじさん。慢性閉塞性肺疾患がある彼は救急室の常連さんです。

それを止めて欲しいと (救急室に来なくて良いように地域でしっかりケアをしてという事)依頼も受けましたが私のケアを拒否し続けてきました。

昨日、彼はヘロインと覚醒系の薬を混ぜて使用したようでした。拮抗剤で麻薬の効果がなくなり覚醒系の効果だけが残っていたようでした。とても饒舌で機嫌が良い。あんなに嫌っていた私を前に家族の事、故郷の事、何度も止めようと思った事、ホームレス生活に疲れた理由など、優しい顔つきで、時には笑顔で話す、話す。

過去2ヶ月で5度目のオーバードースとか。今回も生かされた。神の思し召しだ。生かされる意味がある。自分の経験を生かして麻薬で苦しんでいる人を助けなければ、と使命感にも燃えていた。

で、極め付けが私のところへ躙り寄りぎゅーっとハグをくれたのだ。

だああああああああ、それだけはやめてほしかった。余りの瞬時の動きに逃げ場がなかった。不覚、、、

これが彼の本音ならば、それなりの進歩として我慢するけど覚せい剤で誘発された躁ですからねえ。私は修行が足りないのでマザーテレサのようにはなれません。ぐすん。



今の仕事を始めて3年が経ち、そのお礼とグッと地球便の鑑賞会という事で職場の人をお家に招きスナックパーティーです。作りすぎたかな?

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