走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

言語の発達

2022年04月08日 | 仕事
幼児検診。生後18ヶ月の検診は言語の発達を調べます。何個の単語を言うか?それを付き添いの親御さんに聞きます。スラスラ出る人は案外少ない。指折り数えて、あら、案外少ない!と驚く人がほとんど。

よーく子供を観察して話している単語を書き上げて、次の1ヶ月の間に15個以上の単語が見つからなければ再診してください。これがいつものパターン。

殆どが、よくよく観察すれば15個以上の単語を話していると気づく親のほうが多い(つまり親が子供の言語に注意を払っていない)。しかし彼女の例は違った。小児の言語療法士への紹介。治療が始まります。半年経ちましたが思うように言語は発達しません。行動の発達も遅れているようです。小児科へ紹介。そして次は子供病院の発達障害の小児科へ先の小児科医が紹介。疑われるのは自閉症。もうすぐ3歳になる彼女。結果はどうなるか、、、

本日は同じような子供がきました。既に21ヶ月。18ヶ月検診を忘れたお母さんです。

赤ちゃんの頃からの語りかけ、話しているもの同士の会話。子供たちは周りの様子をいつもみて聞いて育ちます。もう少しだけ子供に注意を払ってみてください。そして検診は必ず行きましょうね。発達障害も早期発見早期介入が一番ですから。


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