患者の回復ほど嬉しいものはない。特に今まで一歩進んで二歩下がるのような時は下がらずに進み続けると嬉しい。そしてそれが確固たるものだともっと嬉しい。
で、この彼女最近鬱の治療を受け入れてくれるようになりました。驚くほど社会的行動力が向上しました。
長男が戻ってきます(暴力を振ったので司法が入り子供は司法の下で指導を受けていました)。それに対する自信を1〜10で言うなら?と聞くと8と言います。
長くお休みしていた仕事も徐々に戻る計画があります。その計画実行の自信は?8〜9と言います。
そして続けて言います。「本当にありがとう。薬を服用するようになって全てが変わった。」と言いました。
なかなか受け入れなかった診断名。始めてもすぐ辞めてしまっていた服薬。それが継続してできるようになり、効果の違いに気づいたら、後は簡単です。一回や2回の失敗で引いていたら、この仕事はやってられません。
「こんなふうに周囲が見えてもイラついたり、パニックにならない気分は何十年ぶりだろうか?これが普通だったことさえ忘れていた」とも話してくれました。
幼少時からの家庭内暴力、大人になってからも暴力を受けてきた長い歴史。ようやくトンネルの出口の光が見えてきたような様子でした。上手くいって欲しい。
冒頭写真: 観光地宣伝にはSNS。欧米らしい。