走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

枠を超えた働き方

2023年03月28日 | 仕事

シンポで田村さんが看護師であっても診療部に属して働いていることについて質疑応答でも出てきました。横断して働けるようになり動きやすくなった、と田村さんが答えられていたことについて。


これは田村さんだけではなく、診療看護師や専門看護師から頻回に聞く言葉。病棟に属していると動きにくい。


こちらはかなり古いですが、以前私の属性について書いたのはこちら。


まだまだ必要、微調整 - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

まだまだ必要、微調整 - 走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

ちょっとややこしい話を。私が勤めている保険機構の部門は沢山あります。機能的には病院、在宅、保健所、精神衛生センターなどを運営しています。以前はそれ1つ1つに所長...

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診療部が良いと言うのではなく、看護部の枠を超えた働きを許さない傾向が日本にあるのはとても残念だと常々思っています。こんな働き方はいかがでしょうか?


例えば国立系病院が良い例になるかもしれません。ICU系の専門看護師だと3つくらいの病院のICUを任せられる、はこちらではよくある話。もちろん病棟看護師として働くことはありません。100CNSとして各ICUの教育、EBPによる業務見直しに携わる。車での移動も業務内に含まれます。


診療看護師は一つの病棟内で働くのではなくて、患者についてICUから循環器科、そしてリハビリ科などに横断しながら働く形も効率が良いと思います。


診療報酬が7:1だから、、、と看護師:患者比率でしかできないところに時代錯誤的なものがあると思います。CNSNPだけに関わらず、訪問のリエイゾンとして、在宅訪問部に属しているけど、病院から紹介があれば、退院準備チームに加わり入院中からアセスメントを始めるのは内科系、精神科疾患系の両方にあります。もちろん小児も。


私が緩和ケアのコンサルテーションチームのCRNとして働いていた時は担当地域の病院(救急、ICUも含む全病棟)、在宅、ホスピス、長期滞在型施設の全てを飛び回っていました。コンサルと書くとコンサルテーションだけと思われるかもしれませんが、患者のケアがベストになるように治療計画だけではなく、ケアの場所を患者家族と決め、移動させる権限もありました。


より良いケアを提供するために看護部も少し頭を柔らかくしてくれたら良いのに。そしてそれを厚労省へ持っていく人が増えたら、といつも思います。できている人をポツポツ知るようになったのだから、絶対無理ではないはず。建設的な会話が持てれば看護部や経営者を動かす事ができます。諦めないで!


冒頭写真ロッジで休憩。ソファーに座ってリラックス。天気良いけど寒いよ〜ロッキーの春は遅い。



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