走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

会話で始まる

2020年07月26日 | 仕事
昨日までは認定と専門看護師について書いてきました。では特定行為研修終了看護師と診療看護師について。今までもこれらについては書いてきました。

診療補助
日本の診療看護師
特定行為修了者と診療看護師
違いがわかる看護界へ

もっと書いています。検索に特定行為を入れてみてください。

今回のシリーズはエキスパートについてでしたね。特定行為研修修了看護師は研修で得たエキスパートを使ってエキスパートな看護を行う。これもやはり専門分野に特化した焦点を絞った技術だと思います。では診療看護師は?

海外のナースプラクティショナーは裁量権もあり、免許制度もあり、絶対的医行為を行なっています。そして大学院で看護論(他のストリームに比べれば絶対的時間数は少ないですが)で修士として恥じないものを修得しています。なので日本の診療看護師さんが統計やリサーチ力、自分のビジョンがないと???となり私はその教育内容を疑いたくなります。特定行為研修修了者との違いを明確にする為には特定行為に留まらず多次元の看護を展開する力が重要なのではないでしょうか?そうでなければミニドクターと揶揄されても仕方ないと私は思います。

以前「曖昧のない看護界へ」に書いた事を今回のシリーズの締めとしてもう一度書きます。

日本では発想がすぐ、どちらが「賢い」「偉い」「給料が高い」の3つへ直結する傾向があるので、私はそんな事を話しているのではない事を心に留めておいてください。

准看からスカラーまで、看護師に関する職業や名称の違い、教育の違い、期待されていることの違い、能力の違い、これらが皆ごっちゃになっているから、問題点が明確にならず社会的地位の獲得や発展への遅れ、世界から取り残されている現象が起こっているのではないでしょうか?

中略

曖昧なものを曖昧なままにさせる文化を断ち切らないと曖昧さは続きます。、、、答えが出てこなくても会話が始まる事でお互いの認識が上がります。曖昧な看護界を払拭するチャンスは周りにあります。見逃さずコツコツと曖昧さをみんなで日本の看護界からなくしていきましょう!

シリーズ終わり



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。