走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

薬物依存学会: 親の目線で

2017年05月11日 | 仕事
今年の冬はホント長かった。5月だと言うのにまだ、こんなに雪が残っている。道路脇に残雪があるところもあった。



週末の学会の話題はこれで最後。

両親の目線でと題して息子をオーバードースで亡くした2人の母親がスピーチをした。1人は有名大学へ入学し親元を離れた時、パーティードラッグからどんどん深みにはまり、もう1人は高校卒業と共に気晴らしで始め次第にはまっていたっとか。どちらの両親も中流階級で息子がそんな道の深みにはまっているとは思いもよらなかった。息子に打ち明けられた時のショック。親として息子を助けようとした過程。何度か暗いトンネルから出た、と思ったのにまた墜落する悲しさ。

涙なくしては聞けない話だった。

私の患者層の多くは幼少時のトラウマ経験、抑圧、両親の不在、貧困、犯罪など、それなりの背景がある人がほとんどだ。しかしこの2人の息子のように、寝耳に水のような始まりだってあるのだ。

人ごとではない。誰にでも起こり得る事なのだ、と改めて思った。

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