走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

修学と臨床

2018年12月29日 | 仕事
最近思うのです。

大学院で学んだことを臨床に活かしている人ってどれぐらいいるのだろうか?と。学んだ事というのは看護学です。

過去に書いた看護学系の大学院関係の記事はこちら

北米の大学院
学歴への冒涜
看護のアカデミア

ナースプラクティショナー(NP)になるためには医師と同じ医療知識が必要なので大半をそこに費やしますが、ナースと名前についているぐらいですから、根っこは看護で他の看護系院生と同様、修士レベルの看護学を履修しなければなりません。今の自分があるのはその修得したマスターレベルの看護だと、つくづく思うのです。医療知識は卒業してからも学び続けるので知識は増えていきます。しかし看護学で修得したグローバルに医療を捉え考察する思考力は在学中に得た事。これを卒業してから一人で身につけようとするのにはかなりの限界があるように思えます。ここが弱い人は生き残りに苦労をしています。

私は日本で3年制の看護学校を卒業しました。大学は頭でっかちの人が行くところ。専門学校の方が臨床に役立つ教育をしてくれる、と思っていたからです。その私が長い遠回りをしてマスターを得て今思う大学と専門学校の違いは、、、大学はセオリーを学ぶ場所。専門学校は名前の通り職業人を作り出すところ。いわゆる職能訓練校と言っても良いでしょう。言い方を変えれば大学は How to think で専門学校はHow to do を学ぶところ。以前はそれで良いと思っていました。しかし今は How to think ができる自分に可能性を感じます。

上手く言えないのですが、思考力は未来を広げてくれる。知識や技術はそれだけでしかない、という事です。

続く




並行した壁がなくその上筒状になっているのでメガホン効果で後ろにいる人にもはっきり声が聞こえる不思議なディナーショーのための部屋。パーティーや観劇が好きだったフランク ロイド ライト。その上、足を組んで片腕を背もたれにかけてリッラックスしているポーズが決まるように座席も設計されている。どこまでこだわる人なんだ、、、

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。