親の責任

お隣のアルバータ州で事件が起こった。

2012年、3月に19ヶ月の男の子が髄膜炎で死亡した。両親はナチュラルパスを信じ、子供の呼吸が停止するまで西洋医学の医師に連れて行かなかった。その代わりナチュラルパスで勧められた治療は行った結果だった。

そして今年4月下旬両親はニグレクトで有罪となった。すべての子どもたちは最低限度の医療を受ける権利があるからだ。

両親がとった行動はここに詳しく記されている。

どう思いますか？

私は末娘を妊娠中からナチュラルパスに通うようになった。勧められたサプリメントも沢山摂取していた。数は減ったもののそれは今も続いている。

ナースプラクティショナーになり、西洋医学を施す立場になり、ナチュラルパスに対する態度は変わったか？今も通うくらいだ。否定はしていない。しかしナチュラルパスは健康な人の健康を保つため、病気に対しては限界があると思うようになった。

エビデンスベースの医療を学び、ナチュラルパスが勧めるサプリメントにはその根拠となる研究結果が乏しいことも知ったからだ。全てが理論上の根拠であるから机上の弁論と言ってしまうことだってできる。

西洋医学が絶対とは言わない。治せない病気も未だ沢山あるのだ。良かれと思って処方した薬が毒となることだってある。重要なのはプラクティスの限界を知ることだと思う。

この両親の公判の次はナチュラルパスの医師の捜査がナチュラルパスの医師会の手で始まった。これにも注目していきたい。




カナダを横断する列車の駅