走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

あっぱれ

2020年10月09日 | 仕事
久しぶりのボニー博士の統計的な報告書。春から9回目だそうです。一般人にもわかるように工夫をして丁寧に話す彼女に毎回感心させられます。

で、今回もうなぎ上りの他の州を横目にBC州はカーブを抑え込んでいることの発表。州民が力を合わせていることへの感謝も忘れない。学校やレストラン、経済を活性化させつつ、感染拡大を抑え込んでいることで、ベストなバランスを出してることが見える結果。

今週末は感謝祭(アメリカより早い時期となるカナダ)、月末はハロウィン、来月は戦没者の追悼式といつもなら多くの人が集まるイベント続き。それらに対しての指針も既に出している早さ。「ウエブサイトに出していますからそちらを読んでください」と抜かりない。

で、取材陣からの質問の中に「学校のコンタクトトレーシングが後手になっているのではないか?」があった。パブリックナース(日本で言う保健師)は学校の担当が決まっていて、迅速に動いているけれど早さには限界もあります」と言います。これが日本だったら野次が上がって収集がつかなくなるだろうな、って事をはっきりなのに嫌味なしに言う。

感染者が出たときは学校名ではなくて詳細を公表するべきではないか?に対して個人情報を守ることは大切です。接触があった人には連絡が入っているのでそれ以上の公表は必要ありません、と返答。

マスコミに対し何が重要で、どこまで、何を、どのバランスでと全てが即答できる凄さ。さすがだと改めて彼女の手腕に感動するのであった。


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1 コメント

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Unknown (Nicole)
2020-10-09 11:37:43
こんにちは。
カナダは医療従事者の見解は重要視されていて、博士は強気の発言が可能なのだろうなと感じました。
日本は医療と政治、もしくは経済が曖昧なスタンスを取っており、医療関係者の意見がどこまで尊重されているのか疑問に思う事があります。
貴重なお話を毎回、ありがとうございます。
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